結婚69年の91歳夫婦、9日違いで旅立つ「夫の最期、妻は手を握って離さず」…
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毎年12月のこの時期になると、サンタクロースの格好をした何百人もの男女が首都ブダペストの街中を走り回るチャリティーイベントが開催される。今年も9日に行われたこのイベントの“目玉”は凍るような空気の中、老若男女の参加者が一般的なサンタクロースの赤い服ではなく、水着姿あるいは下着姿で走るというものである。
今年の冬、ヨーロッパの多くの国は寒波に見舞われている。ハンガリーも例外ではないため、そんな格好で参加者は寒くないのだろうかと心配してしまうのだが、彼らは400メートルごとに立ち止まりその都度クリスマスソングを歌ったり飛び上がったり、あるいは叫び声をあげるなど愉快に騒いでいることからそれほど寒さを感じることはないそうだ。
これだけでは単なるお祭り騒ぎのようだが、実はこのイベントはチャリティー活動の一環である。街中をこうした格好で走り回りながらも、参加者達は見学者から募金を集めることを忘れてはいない。募金した人には、半裸のサンタクロースからキャンディなどのお菓子がプレゼントされる。集まった募金の寄付先は年によって変わるが、今年は3歳から18歳の難病に苦しむ子供達を支援する基金に寄付されることが決定している。
このイベントの開催は今年で9回目になるという。12人の“ちょっと変わった”人々によって始められたこのイベントであるが、9年経った現在では何百人もの参加者が集まるようになり、その様子はハンガリー国外にも報道されるようになった。ある意味、ブダペストのクリスマスシーズンにおける目玉イベントになったといっても過言ではないだろう。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)