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ドイツ南部バーデン=ヴュルテンベルク州にあるドネルケバブ用の肉を製造する会社が、家畜の餌となる産業廃棄物を製造過程において混入させていたことが明らかとなった。
同州ゲッピンゲンにあるこの会社は今年5月3日に、人参ジュース製造の際に産出される人参の搾りかすをケバブ用肉の製造過程で“誤って”混入させていたが、最近になってこのことを公表したと、Welt紙が15日に報じている。何故搾りかすがケバブ用の肉に混入されることとなったのかは、明らかにされていない。
同州消費者庁は、主に牛の飼料となるこの搾りかすが混入されたケバブの肉は、人間が食したとしてもその健康に影響を与える可能性はないが、食するには適さないという判断を調査の結果下している。
トルコ系の移民が多いドイツでは、彼らが経営するケバブ屋が大都市から小さな村まで、ほぼどこにでも存在している。手軽に食べることができるケバブはそうした背景もあり、すっかりドイツの生活に溶け込んでいるが、ケバブの肉に関するスキャンダルは今回に限らず発生しており、数年前にも鮮度が非常に落ちた肉が材料として使われたことが判明し、大問題を引き起こしている。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)