フランス西部にある学校の生徒たちによって昨年夏に飛ばされたメッセージ付きの風船が、約1万4000キロも距離の離れたタイの島で発見された。

この風船は昨年6月25日に、フランス西部リマロンジュの学校で行われたお祭りの際に、メッセージを記入したカードを付けて飛ばされたものである。

カードにはメッセージと共に、読んだ人が返事を出せるように学校の住所も書かれたが、生徒達はまさかこの風船がそれほど遠い所まで飛ぶとは思いもしなかったため、住所にフランスという国名を記入することなど全く考えていなかったそうだ。

風船はそれから数カ月を経て、タイ南部のパヤーム島という生徒達の予想を遥かに超えた場所にたどり着いた。

風船を発見したのはパヤーム島に住む漁師で、ゾウに乗り海岸沿いを散策していた際に見つけたのだが、国名の記入が無かったため一体どこからやってきたのか分からず、それを突き止めるまでに多少時間が必要になったという。

その後、フランスであることが判明した漁師によって、半分タイ語、半分フランス語で書かれた返事が1月17日にリマロンジュの学校に無事到着し、生徒達を驚かせている。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）