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あわや大惨事の一歩手前であった。ドイツのベルリンで現地時間の10日(月)、ベルリン中央駅付近にある建設中のトンネル内部から爆発物が発見された。ベルリンでは同日未明にテロ攻撃の可能性を否定できない火災が北西部でも発生しており、国内では緊張が高まっている。
ドイツ鉄道の職員によって現地時間の月曜日正午近くに発見されたこの爆発物は、ベルリン中央駅からわずか数百メートルの距離にある建築中のトンネルの、北方突き当たりの場所に数個設置されていた。
ひとつ間違うと大惨事に至る状況ではあったが、幸か不幸か非常に簡単な構造であったこの爆発物には技術的な欠陥があり、これが爆発の妨げとなっていたことが調査によって明らかになっている。現在発見された場所は封鎖されており、各路線は迂回を余儀なくされている。
この発見は同日未明に発生した、ベルリン北西部にあるベルリン~ハンブルク間を繋ぐ線路上での火災とも関連していると見られている。この火災発生直後に、更なるテロ行為を宣言するかのような犯行声明がインターネット上で発見され、またマスコミ各社にも送付されていた。監視を強めていた警察はその内容から、付近の鉄道のレールがテロの標的になるのではないかと推測しており、これがトンネルでの爆発物早期発見に繋がった。
これら一連の事件の犯人は未だに不明であり、警察は捜査を続けているが、極左系のホームページに犯行声明が書き込みされていたため、極左系の組織が何らかの形で関与しているのではないかと見られている。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)