インターネットで1人の女性と知り合い、実際に会うことになった19歳の男性。だが彼を待ち受けていたのは出会いではなく拉致、そして奴隷のような扱いであった。

ドイツ南部の街に住むこの男性は、おそらく新たな出会いに胸を躍らせていたかもしれない。だが彼の期待は、彼を待っていた女と、なぜか女と一緒にいた20歳の男2人によってぶち壊されてしまった。男性は女達によってまるで拉致されるかのように、女らが暮らす家に連れて行かれたのだ。

そこで男性が強要されたのは、その家を掃除することだった。男性はこの理不尽な仕打ちに対し抵抗の意を示さず大人しく従ったというが、それでも女達は彼に殴る蹴るなどの暴力行為を加え、更には床の上で睡眠させるなど、まるで奴隷のように男性を扱っていた。

強要はそれだけに留まらなかった。次の日になると男性は街中まで連れて行かれ、女達のために携帯電話とノートパソコンを購入させられる羽目となった。その際も男性は、男らに橋の上から押さえつけられ落とされかけるといった暴力行為を受けていた。

だがその3日後、男性は突然解放された。しかし自由の身になったとはいえ、彼が拉致されている間に心身に受けたダメージは非常に大きかった。そのため当時は逃走するという考えすら思いつかず、また解放後は病院に通う日々が続いたという。

この事件が発生したのは今年7月のことであり、現在は全てが明るみに出て、女達も既に逮捕されている。だが男性の心身の状態を考慮し、現在まで発表は控えられていたとのことである。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）