米国発!Breaking News

writer : techinsight

【米国発!Breaking News】「銃を捨てメイクラブしよう!」アダルトグッズショップで、銃を商品と交換するユニークなキャンペーン開催。(アラバマ)

米南部アラバマ州のアダルトグッズショップが、バレンタインデーの前後にちょっとユニークなキャンペーンを展開して話題になっている。それは銃を店に持って行くと、ショップの商品と交換してくれるというもの。店側は「銃を捨て、メイクラブしよう」を合言葉に、街角から不必要な銃をなくす前向きな取り組みだと説明している。

このアダルトショップはアラバマ州ハンツビルにある「プレジャーズ」という店で、「ワンストップで何でも買えるロマンスショップ」をキャッチフレーズにしている。キャンペーンは、今月8日からバレンタインデーの翌日15日までの期間限定で、店に銃器類を持ち込むとギフトカードと交換してくれるというもの。店には期間中、オーナーの夫で免許を持った銃のディーラーが常駐し、持ち込まれた銃の価値を判定する。ギフトカードはショップ内で売られているセクシー・ランジェリーから潤滑油、ヴァイブレーターなど、どんな品物とも交換できるという。

ショップの女性オーナー、シェリー・ウィリアムズさんは、キャンペーンの狙いについて「街角の不要な銃を、ベッドの中の楽しみと交換してほしいから」と説明している。先月アリゾナ州で22歳の男がスーパーの駐車場で銃を乱射、女性下院議員を含む20人を殺傷した衝撃的な事件を見て、自分にも何か出来ないかとこのキャンペーンを思いついたという。また、不況でバレンタインデーのギフトが買えない男性に、家にある不要な銃をギフトカードと交換することで、彼女を喜ばせてほしいという狙いもある。

持ち込まれた銃は、犯罪に使われたもの以外、問題のない銃はすべてオークションに出品し、売り上げを「銃による暴力で家族を失った人々のサポート団体」に寄付する予定だという。同ショップではキャンペーン開始後たったの数日間で、ピストル4丁とショットガン・ライフル3丁を回収したといい、1丁につき150ドルから250ドルのギフトカードが渡された。理想は高く、期間中に300丁の銃を集めるのが目標だとしている。

同店では、昨年11月にもアダルトショップでは珍しい「ドライブスルー」を開設し、話題を呼んでいた。「バイブル・ベルト」のまっただ中に位置する保守的なアラバマ州では、表向きにはアダルトグッズを禁止する州の法律が成立していることから、店は売り上げを伸ばすためにさまざまなアイデアをひねり出す必要があった。今回のキャンペーンは世界中のメディアからも注目を浴び、オーナーにファンレターが届くなどポジティブな反応を得ているという。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)