近年、スマトラ島周辺でたびたび発生している大地震。そんなスマトラ地震で543人ものスウェーデン人が犠牲になったことをご存知だろうか?このたびスマトラ地震で子供を亡くしたと見られる親が書いた”胸を締め付けられるような手紙”が運命的な偶然から発見された。
アイルランド人のJoan Conaghyさんは、2006年秋にアイルランド東部の海岸で中に手紙の入ったボトルを見つけた。好奇心の強いConaghyさんは、すぐにボトルを開けて中の手紙を読んだという。しかし、メッセージは英語でない言語で書かれており、住所氏名も見当たらなかった事から、ボトルをそのまま海岸に置いて立ち去った。それきり、Conaghyさんはそれからボトルの事は忘れていた。
しかしなんと偶然にも、2007年1月に同じ海岸を散歩していたところまた同じボトルを見つけたのだという。Conaghyさんは、同じボトルを2度も見つけるとは「この手紙にはきっと何か重要な意味があるに違いない」と思い、ボトルを家に持ち帰った。後に手紙に書かれていたのはスウェーデン語とわかり、Conaghyさんはスウェーデン人の友人に頼み内容を翻訳してもらった。そこには「ぐっすり眠って私の小さな天使達。キスとハグを。」と書かれており、書いた主のニックネームとして”Plommont”と記されていた。手紙の内容を知ったConaghyさんは、直感で「亡くなってしまった子どもたちの事を書いたに違い無い」と感じ、胸が締め付けられる思いだったという。
この手紙を見た友人のスウェーデン人は、もしかしたらこれを書いたのはスマトラ沖地震で子ども達を亡くした親では無いかと疑った。スマトラ沖地震では、543人ものスウェーデン人が犠牲になった。Conaghyさんは、これを知った後にスウェーデンのメディアに連絡をし、このメッセージを書いた人物を探したが、今までにまだ何の連絡も届いていないという。Conaghyさんは、このメッセージを書いた人物がどういう人であろうとも、是非会いたいと語っている。
(TechinsightJapan編集部 新谷友海)