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ニューヨーク出身アーティストJason Hackenwerthが使用するのは風船のみである。風船と言えば子供が楽しむものというイメージが強いが、Hackenwerthが生み出す風船のアートはエイリアンのような、イソギンチャクのような、または食虫草のようなモンスターにも見える。
作品にはパーティーやフェスティバルなどでよく見られる細長いタイプの風船が使われる。一つの作品に何千個もの風船が使われ、制作時間も3日以上かかるという。過去の作品で一番大きい物は高さ12mもある。
Hackenwerthが学生時代にストリートパフォーマンスをしていた。風船を使って様々な動物の形を作り人々を楽しませているうちに、テクニックを習得したという。「作品を海洋動物だと思う人が多いが、特にそう考えているわけではない。アイディアは色んな所からやってくるものだ。」と話している。
制作はまず風船を膨らますことから始まる。組み立て作業は常に肉体労働で、巨大な風船の塊と“格闘”しながら作業を進めている。完成した作品はそれぞれのテーマに合った場所に移動され、海岸、森林、ビルの廃墟等をバックグラウンドに撮影が行われる。風船が醸し出す繊細さと怪獣的な妖しい外見が融合するユニークなHackenwerthの作品は一見の価値はある。
(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)