「12年前に逮捕された時の自分の横暴な態度を謝罪したい」とコーヒーを持って警察署を訪れた男が、その翌日に飲酒運転で逮捕され、またまた大騒ぎを起こして警察官を困らせた。前日の反省は何処へ行ったのだろうか。
マサチューセッツ州サリスベリーのラファイエット通り脇に駐車されている車を発見した警官が近づいていくと、ウィリアム トムソンが助手席にうつぶせになって寝ていた。足の間にはすでに開封されたバドワイザービールの缶があった。見るからに泥酔しているトムソンを連行しようとすると抵抗した為、警官は無理矢理トムソンをパトカーに押し込んで警察署へ向かった。
署に到着後、警官が調書の手続きをしているとトムソンが突然怒り出し、周りにいた警官等にノンストップで叫ぶ、罵るなどして暴れ始めた。警察の報告によればトムソンは「アイリッシュのマフィアに面倒を見てくれる知り合いがいる。お前等の膝が壊れただけですむならラッキーだと思え。俺は元海軍のコンバット訓練学校にいた。」などと叫んでいた。
トムソンの悪態はそのまま続き、飲酒検査の時には飲酒検知器を殴打して検知器のカバーを壊した。また暴れるトムソンを待機房に移動させると、今度は房内の水洗トイレの水をノンストップで流し続けて、待機房を水浸しにしようとした。
その後捜査を進めるとトムソンは前日にコーヒーの差し入れを持ってやってきた男と同一人物であることがわかった。自分の悪態を謝罪をしたトムソンだったが、12年前の犯罪調書によれば、器物破損などの罪で逮捕された。今回と同様に警察署内で暴れ出し、警官が催涙スプレーを吹きつけてトムソンを押さえ込むほどだった。そして12年前にもトイレを壊している。
トムソンの犯罪歴はマサチューセッツのみならず、フロリダやノースカロライナでも記録されている。一日前の反省はバドワイザーと共に飲み込まれてしまったようだ。
(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)