米国発!Breaking News

writer : techinsight

【米国発!Breaking News】「禁じられたワイン」に話題殺到、売り上げ急増。

ラベルに描かれている絵がふしだらであるとアラバマ州内での発売を禁止されたワインが、禁止されたことを理由に売り上げが上昇している。製造元のワイン醸造業者もこの流れに乗り、“アラバマで禁じられたワイン”をセールスポイントにしてマーケティングを進めている。

Cycle Gladiatorというブランド名のワインのラベルには羽の付いた自転車と共に夜空を飛ぶ全裸の女性の絵が描かれている。アラバマ州アルコール飲料管理委員会はこのラベルが“不道徳または官能的”であり、アアラバマ州規定に反するとしてアラバマ州内での販売を禁止した。レストランや小売店に今後Cycle Gladiatorの商品を取り扱わないよう通達した。

Cycle Gladiatorの製造元Hahn Family Winesが商品販売の禁止を知ったのは、委員会から小売業者へ通達が送られてからだった。Hahn Family Wines社長ビル リージョンによると発売禁止のニュースが広まって以降、会社のウェブサイトのアクセス数が10倍も増加し、全米各地から問い合わせの電話が殺到している。この人気上昇に合わせて、アラバマ州外でのCycle Gladiatorの広告で“アラバマでは味わえない、アラバマで禁止された”を全面にアピールしている。

ワインのラベルに使用された絵のオリジナルは1895年にフランスのCycle Gladiatorという自転車の広告用ポスターとして描かれたものだ。妖精にも見える衣服を纏っていない女性の全身が描かれてはいるが側面しか見えない。このポスターは芸術作品として5万ドルの価値はあるとも言われている。

“不適切”だと州政府が禁止した商品が“禁止になったから”とプレミアが付いてしまった。してはいけないと言われれば、どうしてもしてしまいなくなる人間の心理がワインの人気を生んだようだ。
(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)