米国発!Breaking News

writer : testjournalist

【米国発!Breaking News】ベトナム戦争中の缶詰を40年後に食べた退役軍人。

引退する日に開けようと心に決めてから40年が経過した。ベトナム戦争時の記念品と共に大切に保管していたパウンドケーキの缶詰を開けると、プシュっと音が鳴り、中から懐かしい匂いが漂って来た。

ヘンリー モーク ジュニアが1969年製の軍用缶詰を得たのは1973年ベトナム戦争中に海軍のパイロットとして従軍していた時だった。終戦後に引退するまでとっておこうと誓い、記念品と共に箱に入れて保管していた。1980年代にスパゲティーやクラッカーなど他の種の缶詰を子供達と食べたことはあったが、パウンドケーキの缶詰だけは触らぬよう注意した。

数十年前のものとなるとバクテリア感染などの危険がある。国防調達庁のスポークスマン、ローレンス リヴァインによれば、蓋が開いていたり缶にヒビが入っていれば細菌が混入しボツリヌス中毒症など致命的にもなりえる病気にかかる恐れがある。リヴァインは「蓋は一見密封されているように見えるが、目の見えないキズがあることもある。非常に古い軍用缶詰は消費されないように対処している。」と缶詰の危険性を主張している。

引退の日を迎え、親しい友人らに囲まれながら缶詰を開ける時、モークは缶詰が爆発しないか少し心配だったようだ。40年間待ち続けたパウンドケーキを食べると、モークは「美味い。まだちょっとしっとりもしてるよ。」と口を拭きながら言った。モークが誰か度胸のある奴はいないかと言うと、同じ日に引退を迎えたポール ミコラシェクがケーキを手でちぎり、口に入れた。ミコラシェクはモークが海外従軍中の陸軍司令官だった。「いつもと変わらない味だ。」と言ったミコラシェクにモークは笑った。
(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)