失業率が過去最低の状況に陥いる現在では、一日に何社も周り履歴書を置いてゆくも、面接までこぎつけるまでのチャンスは少ない。最近では更にインターネットが重要視され始め、就職戦線でも急速が変化が見られる。履歴書に書かれた経歴だけではなく、日頃どのようにインターネットを利用しているかも採用基準になってきている。このデジタル化の流れに追いついていけるかどうかが今後の就職活動の鍵となる。
紙面の履歴書だけでは見向きもしない会社も現れている。オンライン不動産ブローカー会社重役グレン キールマンによると、いかにソーシャルネットワークを活用しているかが重視されるようになる。ブログやFaceBookはもう遊びではなく、雇用主側とのコミュニケーションに重要なツールなのだ。インターネット上の交友関係の広さや特定の分野内のネットワークも個人の影響力とやる気を計るものとして考慮される対象になる。
ミズーリ州カンサスシティーを拠点とする銀行UMBファイナンシャルでは求職者にはテキストファイルなどのデジタル履歴書の提出を要求している。リクルート担当責任者パット キャサディーは「もうほとんど紙の履歴書は見ない。」と言う。UMBファイナンシャルの採用者のうち10〜12%はLinkedInという就職活動/人材発掘が中心のビジネス向けのSNSサービスを通して採用された。キャサディーは日々このようなSNSのサイトをサーフし、将来有望な人材になりそうなアクティブユーザーを探している。今後はFaceBookに続く勢いのあるTwiiterもリクルートの場として利用することを検討している。
このようなソーシャルネットワーキングを重要視する会社は主にIT系ではあるが、他の分野の会社もリクルートの方針を遅れながらも徐々に変えているのも事実である。控えとして紙の履歴書を書いておくのが当たり前になる日も遠くはない。もう遊びの域を越えたインターネットの世界で自分を築き上げていくのが、これからの就職活動に大きな影響を与えていくだろう。
(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)