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レア・ブック・オークションで鑑定してもらうことにした。
レア・ブック・オークションのディレクター、ジム・スペンサーさん(Jim Spencer)は当時の鑑定の際のことをこう語った。
「マットが版画を鑑定のために送ってくれた時、『13年前、ゴミ捨て場に来ていた人からもらった』と言っていたので、実はあまり期待していませんでした。」
「ところが、包みを開けてエアパッキンを剥がしてみたところ、私は驚いてよろめきながら後ずさりました。光にかざすとその精巧さに驚き、思わず手が震えました。」
ジムさんは、版画がデューラーのものであると確信した瞬間、その価値に驚き、胸が高鳴った。そして、すぐにロンドンの大英博物館に連絡を取り、マットさんと共に版画を持って同博物館へ行き、さらなる鑑定をしてもらうことにした。
最終的に版画はデューラーの作品であることが確認された後、今年9月にオークションにかけられ、総額3万3390ポンド(約656万6500円)で落札された。ゴミとして処分されようとしていた版画が、ここまで価値のあるものだとはマットさんも想像していなかったに違いない。
今回、デューラーの作品を落札したのはドイツの個人コレクターであり、マットさんは「この版画は故郷に戻ることになりますね」と述べた。
画像は『Manchester Evening News 「Renaissance art found at tip by boy, 11, sells for £33k at auction」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)