―サンタクロース否定の授業に子供たちが泣き崩れる
あなたは、あるいはあなたの子供は、何歳までサンタクロースを信じていただろうか? 「薄々いないことは感づいていたけれど、信じていたかった」「夜中に枕元にプレゼントを置く親と目が合ってしまって気まずかった」「カーネルおじさんがサンタだと思っていた」「恋人がサンタクロースー、本当はー」――人それぞれ、サンタにまつわるエピソードは尽きない。イギリスでは、子供がサンタを信じなくなる年齢は一般的に8歳前後とされている。しかしある調査では、34%の人々が「今でもサンタを信じたい」と願っているという結果が出ている。
―クリスマス直前の「衝撃の授業」
12月初旬、クリスマスを目前に控えたイギリス南西部ハンプシャー州の「リー・オン・ザ・ソレント小学校」で、地元教会のポール・チェンバレン牧師(Paul Chamberlain)が10歳と11歳の児童を対象に宗教教育の授業を行っていた。
キリスト降誕について話していたチェンバレン牧師は、突然こう言い放った。
「君たちは小学6年生だ。現実を見よう。サンタクロースなんて存在しないんだ。」
さらに畳みかけるように、
「クリスマスイブにサンタのために置いておくクッキーを食べているのは、君たちの両親なんだよ。」
これを聞いた児童は続々と泣き崩れた。
―保護者たちの怒りと学校の対応
この件は瞬く間に広がり、保護者からは苦情が殺到した。ある親は憤りを隠せずにこう語った。
「どうすれば子供の気持ちを元に戻せるのか分からない。本当にひどいことだと思う。」
教師たちはすぐに動き出し、子供たちのために「リー・オン・ザ・ソレントは信じる」と書かれたバッジを手作りし、サンタクロースを信じていた子供たちの心のケアに努めている。また、学校側は保護者に対し「クリスマスの物語や伝説はすべて真実です」とメールを送信するなど、必死の対応を続けている。
―「クリスマスの魔法」の夢を壊した牧師の謝罪
チェンバレン牧師はその後、自らの発言を「大きな判断ミスだった」と認め、児童たちに手紙を書いて謝罪した。
同地区の教会の広報担当者も事態を重く受け止め、