トルコ、イスタンブールのクリニックで昨年10月、約138万円(7000ポンド)をかけて豊尻術など3つの美容形成手術を受けた女性が死亡した。その検死審問が最近行われ、外科医が手術の途中で退席するなどという、驚くべき事実が明らかになった。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。
昨年10月2日、英南東部ハンプシャー、イーストリー出身のヘイリー・ドゥエルさん(Hayley Dowell、38)は、イスタンブールの「BHTクリニック」で豊尻術(ブラジリアンバットリフト、以下BBL)、腹壁形成術(タミータック)、脂肪吸引手術を受けた。
ヘイリーさんは夫ネイル・ドゥエルさん(Neil Dowell)と共に前日にトルコへ渡り、2日の手術の数時間後、3日午前0時頃にクリニック内で死亡した。血流内に外部から血栓、脂肪、細菌、空気などが入り込み、それが詰まることによる「塞栓症」を引き起こしていた。
ネイルさんによると、BHTクリニックはネットでリサーチして選び、トルコでトップ5に入る外科医を探し出して手術を受けた。そのクリニック名も、外科医にちなんで名付けられたものだったという。
今回、ハンプシャーのウィンチェスター検死官裁判所で行われた検死審問で、ネイルさんは「妻は手術の危険性について適切な説明を受けていなかった」と明かした。また、ヘイリーさんの母アンさん(Ann)は次のように語った。
「娘が同意したのは2つの手術だけだった。そのため、もう1つの手術についてはリスクを認識していなかった。」
ネイルさんは、ヘイリーさんがどの手術に同意しなかったのかについては言及しなかったが、