自分でエサを探すことも外敵から身を守ることもできないと感じたロレートさんは、オクタヴィオを野生に戻さず、そのまま自宅で飼うことに決めた。
ロレートさんは、英ニュースメディア『What’s The Jam』の取材に対し、鳥に興味を持つようになったきっかけは「聴覚障害だった」と明かしている。彼女は18歳の時にウイルス感染により聴力を失い、その数十年後に人工内耳をつけて、初めて耳にしたのが鳥のさえずりだったという。ロレートさんはオクタヴィオについて、このように語った。
「オクタヴィオはトイレにもついてきますし、いつも私の肩や頭の上に乗っています。それに日課が身についており、家の中を飛び回って楽しんでいます。オクタヴィオには新鮮なエサと水を与え、また一日2、3回は一緒に散歩に出かけています。」
「うちでは思う存分甘やかしているんですよ。定期的に健康診断へ連れて行くのですが、オクタヴィオは羽も生え揃って、見た目も体も健康そのものです。ビタミンを与え、日光浴のために外へ散歩に連れて行っていますから。」
ロレートさんとオクタヴィオが散歩している動画には、「飼い慣らされていて非常にかわいい」「すべての動物は尊重されるべき」といった声が寄せられ、多くの人に微笑ましく受け入れられた。
なお『La Voz de Maipú』では、チリでハトをペットとして飼うことは可能だが、ロレートさんのように衛生的な環境で栄養バランスのとれた食事と健康を維持するなど、飼い主として必要な世話を怠らないようにすることが重要だと伝えている。
画像は『La Voz De Maipú Instagram「Te presentamos a @octavio_elpalomo」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)