今から2年前、汚れて固まった被毛に覆われた小型犬が街中で保護され、キレイにトリミングされた。犬は重い被毛で動きが鈍く、当初は老犬かと思われたのだが…。トリミング後の姿にスタッフは歓声をあげ、犬はこの日を境に幸せを掴んでいった。動物専門ネットメディア『The Dodo』がYouTubeチャンネルで伝えた。
米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のプラヤ・ビスタにある「ウォーリス・アネンバーグ・ペットスペース(Wallis Annenberg PetSpace、以下WAP)」は、捨てられた動物たちの保護や里親探しなどを専門に行っている非営利団体だ。
2022年8月、WAPは被毛が固まり異臭を放ったまま街をうろついていた雄のシーズー犬を保護し、簡単な健康チェックをした後にトリミングを行った。
ところが塊になっていた被毛を刈り落とすにはバリカンだけで手に負えず、トリマーのマリオさん(Mario)はハサミを併用して数ミリずつ、まるで鎧のような被毛を刈り取っていった。
実際の当時の映像では、犬の被毛は伸び放題で絡み合い、耳がどこにあるのかさえ分からない状態で、刈り落とされた薄茶色の塊は厚さが優に5センチはある。それでもマリオさんは、この犬に「少しずつ気分が良くなっているようだね」と優しく語りかけ、根気よく作業を続けていくのであった。
シーズー犬は当時、まるで「自分は救われた」と理解しているかのようにじっとしていたそうで、固まっていた被毛がキレイに刈られると、