海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】旅先で見つけた珍しい果物 男性が火傷を負い注意喚起(メキシコ)

激痛が走った。トーマスさんは、「殻を割ろうとしたら、中身が飛び散って。一瞬で火がついたような感覚でしたね。口の中が燃えているように感じました」と、信じられないほどの痛みだったと説明した。

カシューナッツの実であるカシューアップルについていた殻付きのカシューナッツを噛んだ瞬間、猛烈な痛みに襲われたというトーマスさん(『New York Post 「I got third-degree burns on my face after eating a fruit」(Thomas Harold Watson / SWNS)』より)

カシューナッツの殻の中には、アナカルジン酸やカルドールと呼ばれる刺激成分が含まれており、カシューナッツの殻を剥く際には、手や腕に水ぶくれや火傷を負うリスクがあるという。そのためカシューナッツを食材として用いる際には、まず高温加熱によるこれらの成分の除去処理が必要になる。

このことを知らずに殻の中の液体を浴びてしまったトーマスさんの顔は、翌日になると真っ赤に腫れ上がり、一部の皮膚が剥がれてしまった。トーマスさんは、「唇は全部焼けただれて、まるで溶けてしまいそうでした。3~4日間、皮膚が紙のように薄く感じましたね」と、しばらく痛みに苦しんだことを話している。

顔や口周りだけでなく、手にも液体がかかってしまい、一部の皮膚が変色してしまうほどだった。しかし海外旅行だったため治療費が高額になることを恐れ、トーマスさんは病院に行かなかった。火傷の状態は酷く、数週間後に剥がれかけた唇の皮がすべて剥けたそうだ。

カシューナッツの殻の部分が割れ、中の刺激成分である液体が手や口、顔にかかってしまい、火傷を負ってしまった(『New York Post 「I got third-degree burns on my face after eating a fruit」(Thomas Harold Watson / SWNS)』より)

かなり痛い経験となってしまったが、旅行好きのトーマスさんは、海外で珍しいものを食べることをやめていないという。「ナイフが無かったら、誰だって自分の歯を使って殻を開けようとすると思います。同じことをした人が他にもいると思ったのですが、私が初めてだったようで驚きですよ。今はもうネタにして話せるし、他の人が同じ目に遭わないように伝えていきたいです。現地の食べ物を食べるのはいいことですが、それについて少し知識を持っておくことも大切だと思いますね」と、トーマスさんは他の人々に注意喚起している。

画像は『New York Post 「I got third-degree burns on my face after eating a fruit」(Thomas Harold Watson / SWNS)』『SAYS 「Experts Warn Against Eating This Octopus As Its Venom Can Kill A Person Within Minutes」(Cover image via DMCR via The Phuket News)』『Sky News 「Eight children and one woman die after eating sea turtle meat on Zanzibar island」(File pic: AP)』『BBC News 「Nut allergy woman returns to Essex home after five years」(SUE SHEAD)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)

タイの夜市で2020年11月、数分で26名もの命を奪うほどの毒を持つヒョウモンダコが、屋台の串焼きに交じって売られていた(『SAYS 「Experts Warn Against Eating This Octopus As Its Venom Can Kill A Person Within Minutes」(Cover image via DMCR via The Phuket News)』より)

タンザニアで今年3月、ウミガメの肉を食べた子ども8人、大人1人が死亡した。ウミガメの肉はタンザニアにおいて珍味とされているが、“ケロニトキシズム”という致死性の食中毒を引き起こすことがあるという(『Sky News 「Eight children and one woman die after eating sea turtle meat on Zanzibar island」(File pic: AP)』より)

2014年に旅先でアナフィラキシーショック症状に陥った重度のナッツアレルギーを抱える女性。2019年に病院と介護施設を出て、5年ぶりに両親の住む家に戻ったという(『BBC News 「Nut allergy woman returns to Essex home after five years」(SUE SHEAD)』より)

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