こう続けた。
「ある朝に目覚めて朝食を食べた後、声がうわずってきて、ちょっと怖くなったわ。サウンドチェックとウォームアップがあまり長くはできなかった。ウォームアップが足りないと、体を痛める可能性があるのよ。」
「だから怖くて、どうしていいか分からなかった。そして診断結果が出たわ。スティッフパーソン症候群。SPS。筋肉、神経、腱にあって、何も見えないのよ。見えるものじゃないから。」
セリーヌは診断後もパフォーマンスを続けるのに苦労し、病気と闘うためにバリウムを大量に服用したという。
「一日に80mgから90mgのバリウムを飲んでいたわ。ただ一つの治療薬だった。大げさに聞こえるかもしれないけど、死んでいたかもしれないのよ。歩く必要があったから薬を飲んでいたわ。飲み込んだり、機能するために薬が必要だった。あと1錠、もう2錠、さらに5錠とね。大量に飲んだわ。ショーを続けなければならなかったから。」
セリーヌはその後、何年も病気の症状に苦しんできたが、コンサートは続行した。しかしショーをやむなくキャンセルする際には、ファンに嘘をついてきたと語った。
「ショーをキャンセルしなければならなかった時、観客にその理由を伝える必要があった。嘘をついたのよ。もう嘘はつけないわ。副鼻腔炎から耳の感染症まで、何でもね。観客にマイクを向けて歌わせたり、ごまかしたこともあったわ。」
「マイクのせいだと言わんばかりに、マイクを叩いたり。ショーを中断しなければならない瞬間もあった。その時は素早く退散して、二度と戻らなかった。」
この後、セリーヌは「今となっては、嘘は重すぎる」とファンに嘘をついてきたことへの悲痛な思いを吐露した。
画像は『Prime Video Instagram「A voice reclaimed.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)