メキシコで今年2月、ある結婚式会場で新婦の純白のドレスに赤い塗料が投げつけられた。これはハプニングではなく、新郎の母親が新婦を気に入らなかったため、結婚式を台無しにしようと企んだものだった。新郎は裕福な家庭だったが、新婦が一般家庭の出身だったことで母親の癇に障ったという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
メキシコ北西部ソノラ州シウダード・オブレゴン市内で2月18日、新婦のアレクサンドラさん(Alexandra)は同地域に住む裕福な家庭出身の男性と結婚した。アレクサンドラさん自身は一般家庭の出身だったが、2人はお互いの人間性に惹かれあって晴れの日を迎えた。
幸せいっぱいの2人だったが、この結婚に新郎一家は大反対だった。特に新郎の母親マウペさん(Maupe)やきょうだいたちは、新郎に裕福な家庭出身の女性と結婚してほしいと強く望んでおり、2人が付き合っていた頃からアレクサンドラさんに対して別れるように脅したり、SNSで嫌がらせをしていた。
新郎がこれらの行為を止めるように忠告しても、「そんなことはしていない」と嘘をつくため効果はなかった。また、マウペさんたちは金額が記入されていない小切手をアレクサンドラさんに渡し、好きな額を記載して新郎や新郎一家と縁を切るように指示したという。しかし、アレクサンドラさんは別れる気が一切なかったため、これらの嫌がらせに耐え続けた。
そして2人が婚約したことを聞いたマウペさんは、心臓発作を偽って入院した。その時、息子に「私が病気になった責任を取って、医療費を全額負担しろ」と言い放ったという。
マウペさんがこれほどまでにアレクサンドラさんを嫌う理由は、裕福な家庭の出身ではなかったということのみだった。そして当日の結婚式でも、アレクサンドラさんへの嫌がらせは続いた。マウペさんやきょうだいらは2人の結婚式に出席せず、