アンドリューさんに「顔の変形が残らない、素晴らしい結果が得られるだろう」と話して、希望を与えてくれたという。
現在、オハイオ州コロンバスのクリーブランド・クリニックの統合外科研究所長兼、耳鼻咽喉・頭頸部外科部長であるバーン医師は、2020年に同クリニックで診療を開始。アンドリューさんはそれを機にマサチューセッツ州からオハイオ州へと引っ越した。
そうしてバーン医師とチームのもと、4年間で14回の鼻の再建手術を受け、失った希望と自信を取り戻した。
バーン医師は難しい手術を引き受けたことについて、このように振り返る。
「簡単な鼻の再建というのはなく、通常は欠損が大きくなるほど複雑になり、また鼻全体の再建となると非常に難しい形成外科手術になります。ただ私は、彼のために新しい鼻を作ることに自信を持っていました。」
こうして行われた手術では、肋軟骨、軟骨を含む耳介皮弁、前額皮弁などが使われ、鼻のほとんどがアンドリューさん自身の組織から再建された。一度は耳から取った軟骨で鼻全体が感染症を起こしてしまい、同じプロセスを2回繰り返さなければならなかったそうだが、バーン医師は次のように明かしていた。
「長年の経験から、初期の合併症を真剣に受け止め、できるだけ迅速に対処することを学んできました。そして満足のいく結果を得るために、最終的には2度目の前額部皮弁による再建が必要でした。」
「それでも彼は“インスピレーション”を与えてくれる存在で、逆境や挫折に負けず、一貫した冷静な態度で立ち向かったのです。」
一方でバーン医師を「最高のドクター」と呼ぶアンドリューさんは、「手術後にやっと、自信を取り戻すことができた」と喜び、次のように語った。
「バーン医師とそのチームは、真の奇跡を起こすことができる。彼らが私のために尽力してくれたことには心から感謝しているよ。私はバーン医師によって人生を取り戻した。そして再び自分らしく生き、デートをして、新しい人に会い、自分がやること全てに対して自信が持てるような、そんな勇気をもらったんだ!」
なおこのニュースには、「素晴らしい仕事ぶり」「あなたこそインスピレーション」「これは苦しかっただろう。よく頑張った」といったコメントが寄せられており、テックインサイト編集部からも、医師の仕事ぶりを称えるとともに「手術の成功をとても嬉しく思う」とのメッセージを届けている。
ちなみに昨年1月には、2020年11月に犬に顔を噛まれ、上唇を失う大怪我をした女性が「目覚ましい回復を見せている」と注目を集めた。女性は上唇の再建手術を何回も受け、見違えるほど自然な表情になったという。
画像は『Bored Panda 「Before And After Of Man Who Received “Amazing” Nasal Reconstruction After Getting Mauled By Dog」(Image credits: Andrew Koplove)』『Cleveland Clinic 「Complete Nose Reconstruction Restores Man’s Confidence After Amputation」』『Brooklinn Khoury Instagram「I’ve been able to see the changes so much more recently.」』『The Sun 「HOUND HORROR Dogsitter Jacqueline Durand, 22, left with ‘skin hanging from face’ after being bitten 800 TIMES in vicious dog attack」(Credit: CBS Mornings)、「DEVIL DOG MAULING Mum’s warning as horror pics show how toddler son, 2, nearly had his face ripped off by family dog」(Credit: Kennedy News)』『Trin TikTok「love thisssss let’s remember to be nice humans」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)