激しい頭痛、精神状態の変化、てんかん発作や脳浮腫、失明などを起こすことがあり注意が必要となる。
2型糖尿病患者で肥満体型のこの男性は「直近の海外渡航歴はない。カリカリのベーコンよりも生焼けのベーコンが好きで、長年食べていた」と明かしたそうで、医師は「加熱不十分のベーコンを食べ続けてきた習慣が、神経嚢虫症につながった」と推測した。
さらに「自家感染によるもの」と明記し、男性がまず有鉤条虫に感染し、自分で排泄した虫卵が生焼けのベーコンに付着。そのまま経口摂取されたことで嚢虫症を引き起こした可能性を示唆した。
ちなみに男性はその後、病院の集中治療室に入院し、脳の炎症を抑えるためのステロイド系抗炎症薬を一日4回服用し、寄生虫駆除剤を2週間飲み続けたことで嚢胞が消え、片頭痛も改善したという。
なお「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)」によると、 米国での神経嚢虫症の感染は非常に珍しいものの、年間で推定1000人が入院を強いられているそうだ。
嚢虫症の予防には、食品や飲料水の十分な加熱、手洗いの徹底などが有効だが、過去にも米マサチューセッツ州の38歳の男性が「神経囊虫症」と診断されて話題となっていた。
画像は『NDTV 「US Man Goes To Hospital With Migraines, Doctors Find Tapeworm In His Brain」(Image credit: American Journal of Case Reports)』『New York Post 「Florida man complains of migraines ― docs find tapeworm in his brain from eating undercooked bacon」、「Worm discovered living in woman’s brain in world’s first case: ‘It’s alive!’」(CDC)』『The New England Journal of Medicine 「Disseminated Cysticercosis」』『Zing 「Sán làm tổ trên não vì thích ăn tiết canh giải nhiệt」(Ảnh: Liputan6)』『AsiaOne 「Worm lived in Chinese man’s brain for 30 years, causing headaches and seizures」(PHOTO:Pearvideo)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)