スクイッドが仲間に溶け込むため、自然な行動を取れるようにガイドしていたのだ。
そんな思いやりのある行動を見せた“ペンギン”だが、実は苦労した過去があった。生まれたばかりの“ペンギン”は病気がちで弱っており、生き延びるのは難しいと思われたため、名前が付けられなかったという。どうにか持ち返して“ペンギン”という名前をもらったが、非常に憶病な性格だったこともあり、幼少期のほとんどを飼育員のそばで過ごした。
一方でスクイッドは、エサの時間に尻込みしていたものの、基本的には大胆な性格の持ち主だという。生まれてすぐに視力が悪くなったが、他のヒナと同様に活発で、仲間たちと一緒に成長していった。巣立ってからも集団で過ごしてペンギンとしての本質を学び、臆することなく過ごすようになったという。このように自信を持って行動するスクイッドは、臆病な“ペンギン”にとって頼れる存在になった。
臆病だが目の見える“ペンギン”と、自信はあるが目の悪いスクイッドは、それぞれの短所を補い合う最高のコンビとなった。
なお、ペンギンの白内障は手術により改善させることも可能だという。スクイッドは前かがみになって独自の方法で歩いたり、他の仲間が死角になる部分から近づいてくると驚いたりすることもあるが、現状では仲間として馴染んでいるために手術は考えていないそうだ。テックインサイト編集部では「BirdWorld」に、“スクイッド”と“ペンギン”の関係が他のペンギンにおいても変化をもたらしたのかをうかがうべく取材を申し入れている。
画像は『BBC 「Farnham penguin finds ‘guide bird’ in one of her friends」』『Good News Network 「Penguin Becomes ‘Guide Bird’ Companion For Zoo Pal Suffering with Cataracts: Waddle I do Without You?」(Photo released by Birdworld via SWNS)』『Bonnie Instagram「Stairs are tricky when you’re blind but I finally nailed these ones!」』『Metro 「Blind dog has seeing eye cat who meows to help keep him from stepping on her」(Picture: Robin Wagner / SWNS)』『Jake & Addie Instagram「We got that Friday feelin’! 」』『Charlie And Maverick Instagram「Hello there! Charlie and Maverick here. Just a couple of happy pups.」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)