海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】決済用QRコードが何者かによってすり替えられた飲食店、客の支払いが詐欺師の懐に(マレーシア)

この男に送金されるようになっていたようだ。インズさんはFacebookでこのように明かしている。

「この詐欺師は本当にやり方が巧妙です。ちょうど店の忙しい時間帯を狙って、店のTouch’n GoのQRコードの上に偽のQRコードを貼り付けていたんです。クウェイ・ヒン・ライって誰なのか知ってますか? こんなことは止めるように彼に伝えてください! スレンバンでお店を営んでいる人は注意してください。」

「こういう詐欺師は、他の店にも偽のQRコードをたくさん貼り付けていると思うんです。もし1軒で100リンギット(約3200円)を騙し取っていたら、100軒で一体いくらになると思う? 彼は人を騙して毎月5桁のお金を手に入れていることになるの!」

決済用QRコードを読み込むと店の名前が反映されず、見知らぬ男の名前が表示される(画像は『WORLD OF BUZZ 2023年11月29日付「M’sian Customer Sticks His Own QR Code at Restaurant Counter, “Earns” More Than RM100 Before it’s Noticed」(Source: Facebook | Yingzz Lim Dkj)』のスクリーンショット)

その後、インズさんはFacebookのコメント欄に、友人が送ってくれたクウェイ・ヒン・ライと思われる男の顔半分を隠した写真と住所などを投稿している。一方で被害に遭った同レストランのスタッフであるロケさん(Loke)によると、偽のQRコードに気づいた時は店が忙しい時間帯だったという。

偽のQRコードを読み込んだ際に表示された名前の男とみられる顔写真 ※画像は一部加工しています(画像は『Yingzz Lim Dkj 2023年11月26日付Facebook「有个很神的fb朋友找到这个同名同姓」』のスクリーンショット)

残念なことに当時、店内の監視カメラが故障していたために映像が記録されておらず、犯人を特定することができなかったそうだ。しかし今回のインズさんの投稿は、QRコード決済の際にはスマートフォンの画面を確認する必要があることを多くの人に注意喚起できたようだ。

なお、テックインサイト編集部ではインズさんに、普段からQRコード決済ではスマートフォンの画面を確認していたのか、またこのような詐欺被害に遭わないために心がけていることなどをうかがうべく取材を申し入れている。

画像は『WORLD OF BUZZ 2023年11月29日付「M’sian Customer Sticks His Own QR Code at Restaurant Counter, “Earns” More Than RM100 Before it’s Noticed」(Source: Facebook | Yingzz Lim Dkj)』『Yingzz Lim Dkj 2023年11月26日付Facebook「有个很神的fb朋友找到这个同名同姓」』『WFLA 2021年6月23日付「$1 billion on Largo woman’s bank statement was actually a negative billion dollar balance, Chase says」』『The Mirror 2021年11月19日付「Gran loses £6,500 after ‘fraudster pretends to be her daughter in WhatsApp messages’」(Image: Caters News Agency)』『Kens 5 2020年12月3日付「Server gets $2,000 tip, but restaurant says it can’t process a tip that big」(Credit: Emily Bauer)』『中時電子報 2017年10月25日付「首例!行員遭LINE詐騙匯出265萬 銀行遭罰300萬」(影/中天)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

2021年6月、銀行口座から現金を引き出そうとした米フロリダ州在住の女性。口座残高を確認すると1100億円以上のお金が入っていたことに驚くも、実は銀行側が詐欺被害を防ぐために取った手段だった(画像は『WFLA 2021年6月23日付「$1 billion on Largo woman’s bank statement was actually a negative billion dollar balance, Chase says」』のスクリーンショット)

英ロンドン在住の女性は2021年、メッセンジャーアプリ「WhatsApp」で娘を装った詐欺師に約101万円を奪われてしまった。当時は「完全に油断していた」と語っていた(画像は『The Mirror 2021年11月19日付「Gran loses £6,500 after ‘fraudster pretends to be her daughter in WhatsApp messages’」(Image: Caters News Agency)』のスクリーンショット)

米テキサス州のレストランで働くウェイトレスが2020年11月、ある客から約20万8000円のチップをプレゼントされるも、後にカード詐欺だったことが発覚した(画像は『Kens 5 2020年12月3日付「Server gets $2,000 tip, but restaurant says it can’t process a tip that big」(Credit: Emily Bauer)』のスクリーンショット)

2017年、台湾・台中市にある銀行員が詐欺被害に。犯人は銀行員をLINEで誘導し、別の口座へ送金させていた(画像は『中時電子報 2017年10月25日付「首例!行員遭LINE詐騙匯出265萬 銀行遭罰300萬」(影/中天)』のスクリーンショット)

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