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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】激しい腹痛で病院に駆け込み、子宮外妊娠が判明 腹腔内の胃腸の横で胎児が成長(仏)

今月9日、激しい腹痛を訴えて病院を訪れた女性が、気付かずに妊娠していたと医学雑誌にて発表された。それは子宮外妊娠であり、胎児は女性の腹腔内の胃腸の横で成長していることが判明。子宮外妊娠全体の約1%という珍しい症例に担当医師も驚愕したと英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。

驚きの症例は、ギヨーム・ゴアンコール(Guillaume Gorincour)医学博士らにより、医学雑誌『The New England Journal of Medicine』に掲載された。フランス領のレユニオン島に住む37歳の女性は、10日間も続く激しい腹痛に襲われていた。腹部膨満感の症状も現れて悪化したため、フランスにある病院を訪れて超音波検査を受けると、予想もしていなかった事実が明らかになった。

検査の結果、女性は妊娠していることが判明したのだ。すでに妊娠23週を迎えていたが、女性は自身が妊娠していた事実に気がついていなかった。さらに検査を進めると、女性は異所性妊娠(子宮外妊娠)をしており、腹腔内の胃腸の横で胎児が正常に育っていることも分かった。

通常、妊娠すると受精卵が子宮内に着床して成長していくが、異所性妊娠(子宮外妊娠)は文字通り子宮の外に受精卵が着床することを指す。異所性妊娠は受精卵の着床部位によって、卵管妊娠、卵巣妊娠、腹腔妊娠、頸管妊娠などに分類され、卵管妊娠が異所性妊娠全体の約95%と最も頻度が高い。

過去に流産と2度の正常な妊娠を経験して2人の子どもがいる今回の女性は、腹腔妊娠に分類された。異所性妊娠自体が全妊娠ケースの約2%という低い確率だが、腹腔妊娠の確率は子宮外妊娠全体の約1%と非常に珍しい。異所性妊娠は着床部位が異なるだけで、妊娠している事実には変わりないため、個人差はあるものの無月経やつわりなどの症状が現れる。

また妊娠箇所によっては

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