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writer : ac

【海外発!Breaking News】左が青色で雄、右がオレンジで雌のロブスターに「一生に一度のレア物」と漁師大興奮(米)<動画あり>

SNSで頻繁に動画を更新している。そしてそんなジェイコブさんには、テックインサイト編集部からもSNSでのボウイのアップデートを楽しみにしていることを伝えている。

ジェイコブさんの今の目標は、「ボウイが自分の精子と卵子で自家受精し、産卵することができるかどうかを見届けること」だという(画像は『Jacob Knowles 2023年11月24日付Instagram「Bowie the lobster part 5!」』のスクリーンショット)

しかしながらジェイコブさんの試みに対し、マサチューセッツ州「ウッズホール海洋研究所」の海洋生物学者アレックス・アッシャーさん(Alex Ascher)は、「不可能とは言えないが、同一個体内で受精が起きる確率は非常に低い」とみているという。またアレックスさんは、仮にボウイが別のロブスターの助けを借りて受精できたとしても、卵が孵化する確率は低いと考えているそうだ。

それでもジェイコブさんは「ほとんどの雌のロブスターはちょうど今頃から4月にかけて、受精卵を体内から腹肢に押し出すんだ。そして卵が孵化するまでの9~12か月間、腹肢で抱卵するからね。春まで様子を見て、その後はバー・ハーバーの海洋博物館に寄贈するか、自然にかえそうと思っているよ。今からとてもワクワクするね」と述べていた。

なお、青いロブスターは200万匹に1匹、2色で左右の色が違うのは5000万匹に1匹の確率だそうだが、2色であるうえ、雌雄モザイク(半分が雌で半分が雄)というロブスターはさらに珍しく、ジェイコブさんは「レア過ぎて言葉では言い表せないくらい。これは一生に一度のレアものだよ」と笑顔を見せていた。

右側と左側は色だけでなく、体のつくりに違いがあるのが分かり、ジェイコブさんは「一生に一度のレア物」と語る(画像は『Jacob Knowles 2023年11月17日付Instagram「Meet bowie!」』のスクリーンショット)

また今回の発見に対して、ワシントンD.C.にあるアメリカン大学の生物学教授で、甲殻類の研究を30年続けるクリストファー・タッジさん(Christopher Tudge)はこう述べた。

「私が知る限りでは、ボウイのような個体はここ15~20年ほどで3例目。自然は例外や奇妙なもので溢れているということだね。」

一方でアレックスさんは、「ボウイが持つ2つの性や2色の体は、胚の発生段階で起きた突然変異による遺伝子異常が原因だ」と明かし、「2つは別々に起きることも同時に起きることもあるが、極めて稀である」と語った。ちなみにボウイを調理すると、殻に含まれるアスタキサンチンによって他の個体と同じように赤くなるとのことだ。

珍しいロブスターの例では2021年、米メイン州南部に位置するカスコ湾で1億匹に1匹というパステルカラーのロブスターが捕獲されており、「オパールのような輝き」と注目を浴びた

画像は『Jacob Knowles 2023年11月15日付Instagram「One of the rarest lobsters in the ocean!」、2023年11月17日付Instagram「Meet bowie!」、2023年11月24日付Instagram「Bowie the lobster part 5!」』『KRON4 2021年11月10日付「Ultra-rare cotton candy lobster caught in Maine: ‘1 in 100 million’ odds」(Images courtesy of Mark Murrell from Get Maine Lobster)』『The Sun 2021年5月26日付「CLAWS SHAVE Lobsters saved from the cooking pot when eagle-eyed shopper realises they’re among world’s rarest」(Credit: SWNS)』『Maine Center for Coastal Fisheries 2019年9月6日付Facebook「We’ve seen some pretty cool lobsters in our marine touch tank over the years, but this one might be a first!」』『Mirror 2021年4月22日付「Lucky fisherman catches rare ‘1 in 2 million’ blue lobster off Cornish coast」(Image: TomLambourn/BNPS)』『Ricky Greenhowe 2021年9月2日付Facebook「One in a million chance they say」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

米メイン州で2021年11月、1億分の1の確率というパステルカラーのロブスターを発見した男性。まるでオパールのような輝きを放っていた(画像は『KRON4 2021年11月10日付「Ultra-rare cotton candy lobster caught in Maine: ‘1 in 100 million’ odds」(Images courtesy of Mark Murrell from Get Maine Lobster)』のスクリーンショット)

英レスターシャー州の魚売り場で2021年5月、オレンジ色のカナディアンロブスター2匹が売られていた。2匹はまるで調理された後のような色で、発見者も生きていることに驚いたという(画像は『The Sun 2021年5月26日付「CLAWS SHAVE Lobsters saved from the cooking pot when eagle-eyed shopper realises they’re among world’s rarest」(Credit: SWNS)』のスクリーンショット)

米メイン州で2019年9月、右半分が鮮やかなオレンジ、左半分が黒茶色のロブスターが捕獲される。左右で色が違うロブスターは5000万匹に1匹しかいないそうだ(画像は『Maine Center for Coastal Fisheries 2019年9月6日付Facebook「We’ve seen some pretty cool lobsters in our marine touch tank over the years, but this one might be a first!」』のスクリーンショット)

英南西部コーンウォールで2021年、漁師が目が覚めるような鮮やかな青色のロブスターを発見した。体長30センチほどのヨーロッパロブスターだったそうで、写真だけ撮って海にかえしたという(画像は『Mirror 2021年4月22日付「Lucky fisherman catches rare ‘1 in 2 million’ blue lobster off Cornish coast」(Image: TomLambourn/BNPS)』のスクリーンショット)

スコットランドで2021年9月、漁師歴30年超のベテランが初遭遇した青いロブスター。調べてみると200万匹に1匹という希少なロブスターだった(画像は『Ricky Greenhowe 2021年9月2日付Facebook「One in a million chance they say」』のスクリーンショット)

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