クリスさんは「元の飼い主はきっと、鳴くと電気ショックが走る首輪を使っていたのでしょう」と語り、このように明かした。
「スクービーが初めて“音”を出したのは、保護して2年目の2018年のことでね。私があくびをしながら声を出すのを真似するようになったんだ。それに時々だけど、餌をやると興奮して“鳥の鳴き声”のような小さな音を出すようになり、コマンド(指示)でも反応するようになった。でもそれは『吠えている』とは言えない状態だったね。」
「それが2020年の終わり頃になるとやっと、子犬が吠えるような音を出すようになった。私が吠えるのを真似してね。そして成体の犬が吠えるようなしっかりとした音を初めて聞いたのは、2021年になってからだった。最初は『まさか!』と信じられなかったけど、今は何回か連続で吠えることができるんだ。」
「スクービーにとって吠えることは、ゲームのような感覚なんだと思う。ただ私は犬の訓練をしたことがなくてね。独学で楽器を演奏するような感じで様々なことを試してみた。それで長い時間がかかったけれど、今では『やるだけの価値はあった』と思っているよ。」
さらに驚くことに、スクービーが尻尾をしっかりと振ることができるようになるまでは約4年を費やしたそうで、クリスさんは「尻尾を振るのを見た時はこれまでで最も嬉しかった瞬間だった」と述べ、このように続けた。
「スクービーの尻尾はずっと下がったままでね。ただ4年ほど、動くのは確認していたんだ。でもある日のこと、尻尾が『ピクピク』と痙攣するかのように動くのを見てカメラを設置してみると、確かに振っているのが分かった。そうして次第に頻度が増して、今では毎日尻尾を振るようになった。特に最近は、映画を観て笑っている私を見て、スクービーが尻尾を振るのを見て驚いたところだよ。尻尾を振ることは『ここは安全』と確信した証拠だし、『幸せ』ということだから嬉しかったね。」
一方でスクービーは、音に敏感で目覚ましのアラームや雷の音でパニックに陥るという。クリスさんは「最もつらかったことは以前、大きな音に驚いたスクービーが、ドアが閉まった車の後部座席に飛び込もうとしたことだった。ここ数年はそんなことはないけどね」と明かし、こう述べた。
「スクービーは当時、もの凄い勢いで車に体当たりしてね。ドアの一部が壊れ、スクービーも鼻に怪我をしたんだ。それを見た私は悲しくてつらくなり、どのように対処していいのか分からずに困惑したよ。すでに十分傷つけられてきた犬が、自分を傷つけてしまうわけだからね。本当に心が痛んだよ。」
ちなみにスクービーとクリスさんは、これまで7年間を一緒に過ごし、今では「ベストフレンド」の関係を保っているそうで、クリスさんは最後にこのように語った。
「スクービーに『怖がらなくてもいいんだよ。人を信用していいんだ』と教えることは長い道のりで、かなりの忍耐とたっぷりの愛情が必要だった。でも私は決して諦めることはしなかったんだ。」
そしてテックインサイトの読者には「時間をとってスクービーの記事を読んでくれることをありがたく思っている。皆さんの健康と永遠の幸せを願っている」とメッセージを寄せている。
@juicemorph Former Fighting Dog- One of my favorite Scooby videos – hes come so far #onthisday #dogs #dog #bekind #humanity #fypシ #fyp #help #foryoupage #patience #love ♬ original sound – juicemorph
画像は『juicemorph 2022年10月25日付TikTok、2021年7月16日付TikTok「Former fighting dogs top 5 hated things」、2023年2月20日付TikTok「Former Fighting Dog」』『WeRateDogs 2023年10月27日付Instagram「This is Dora.」』『Haddie the Dog 2022年2月16日付Instagram「Back in pirate mode」』『Corks the Philosopher 2020年6月10日付Instagram「Damn butterfly was too fast!」』『Daily Express 2023年8月14日付「Blind and deaf dog that was left abandoned looked like a ‘pile of rags’ before rescue」(Image: RSPCA/SWNS)』『Maggie the Wonder Dog 2021年8月24日付Instagram「A blonde babe on the beach」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)