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writer : ac

【海外発!Breaking News】虐待され声を失った闘犬 保護され愛情を受け数年後、初めて吠えて尻尾を振る(米)<動画あり>

クリスさんは「元の飼い主はきっと、鳴くと電気ショックが走る首輪を使っていたのでしょう」と語り、このように明かした。

「スクービーが初めて“音”を出したのは、保護して2年目の2018年のことでね。私があくびをしながら声を出すのを真似するようになったんだ。それに時々だけど、餌をやると興奮して“鳥の鳴き声”のような小さな音を出すようになり、コマンド(指示)でも反応するようになった。でもそれは『吠えている』とは言えない状態だったね。」

「傷つけられる」ことを恐れ、鳴き声を上げることも尻尾を振ることもなかったというスクービー。初めてあくびを真似て“音”を出したのは、保護してから2年目のことだった(画像は『juicemorph 2022年10月25日付TikTok』のスクリーンショット)

「それが2020年の終わり頃になるとやっと、子犬が吠えるような音を出すようになった。私が吠えるのを真似してね。そして成体の犬が吠えるようなしっかりとした音を初めて聞いたのは、2021年になってからだった。最初は『まさか!』と信じられなかったけど、今は何回か連続で吠えることができるんだ。」

「スクービーにとって吠えることは、ゲームのような感覚なんだと思う。ただ私は犬の訓練をしたことがなくてね。独学で楽器を演奏するような感じで様々なことを試してみた。それで長い時間がかかったけれど、今では『やるだけの価値はあった』と思っているよ。」

さらに驚くことに、スクービーが尻尾をしっかりと振ることができるようになるまでは約4年を費やしたそうで、クリスさんは「尻尾を振るのを見た時はこれまでで最も嬉しかった瞬間だった」と述べ、このように続けた。

「スクービーの尻尾はずっと下がったままでね。ただ4年ほど、動くのは確認していたんだ。でもある日のこと、尻尾が『ピクピク』と痙攣するかのように動くのを見てカメラを設置してみると、確かに振っているのが分かった。そうして次第に頻度が増して、今では毎日尻尾を振るようになった。特に最近は、映画を観て笑っている私を見て、スクービーが尻尾を振るのを見て驚いたところだよ。尻尾を振ることは『ここは安全』と確信した証拠だし、『幸せ』ということだから嬉しかったね。」

一方でスクービーは、音に敏感で目覚ましのアラームや雷の音でパニックに陥るという。クリスさんは「最もつらかったことは以前、大きな音に驚いたスクービーが、ドアが閉まった車の後部座席に飛び込もうとしたことだった。ここ数年はそんなことはないけどね」と明かし、こう述べた。

「スクービーは当時、もの凄い勢いで車に体当たりしてね。ドアの一部が壊れ、スクービーも鼻に怪我をしたんだ。それを見た私は悲しくてつらくなり、どのように対処していいのか分からずに困惑したよ。すでに十分傷つけられてきた犬が、自分を傷つけてしまうわけだからね。本当に心が痛んだよ。」

音に敏感でパニックに陥ることがあるというスクービー。過去には大きな音に驚いて、車の後部座席に飛び込もうと体当たりして鼻に怪我をしたという(画像は『juicemorph 2021年7月16日付TikTok「Former fighting dogs top 5 hated things」』のスクリーンショット)

ちなみにスクービーとクリスさんは、これまで7年間を一緒に過ごし、今では「ベストフレンド」の関係を保っているそうで、クリスさんは最後にこのように語った。

「スクービーに『怖がらなくてもいいんだよ。人を信用していいんだ』と教えることは長い道のりで、かなりの忍耐とたっぷりの愛情が必要だった。でも私は決して諦めることはしなかったんだ。」

これまで7年間を一緒に過ごし「ベストフレンド」の関係を保っているというクリスさんとスクービー。クリスさんは決して諦めることをしなかったという(画像は『juicemorph 2022年10月25日付TikTok』のスクリーンショット)

そしてテックインサイトの読者には「時間をとってスクービーの記事を読んでくれることをありがたく思っている。皆さんの健康と永遠の幸せを願っている」とメッセージを寄せている。

@juicemorph Former Fighting Dog- One of my favorite Scooby videos – hes come so far #onthisday #dogs #dog #bekind #humanity #fypシ #fyp #help #foryoupage #patience #love ♬ original sound – juicemorph

画像は『juicemorph 2022年10月25日付TikTok、2021年7月16日付TikTok「Former fighting dogs top 5 hated things」、2023年2月20日付TikTok「Former Fighting Dog」』『WeRateDogs 2023年10月27日付Instagram「This is Dora.」』『Haddie the Dog 2022年2月16日付Instagram「Back in pirate mode」』『Corks the Philosopher 2020年6月10日付Instagram「Damn butterfly was too fast!」』『Daily Express 2023年8月14日付「Blind and deaf dog that was left abandoned looked like a ‘pile of rags’ before rescue」(Image: RSPCA/SWNS)』『Maggie the Wonder Dog 2021年8月24日付Instagram「A blonde babe on the beach」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

スクービーに『怖がらなくてもいいんだよ。人を信用していいんだ』と教えることは長い道のりだったそうだが、スクービーは声を取り戻し、尻尾を振るようになった(画像は『juicemorph 2023年2月20日付TikTok「Former Fighting Dog」』のスクリーンショット)

米イリノイ州シカゴの動物保護団体が今年10月、ビーグル犬が散歩する様子をSNSに投稿。この犬はもともと実験動物で、生まれて初めて外の世界を知った(画像は『WeRateDogs 2023年10月27日付Instagram「This is Dora.」』のスクリーンショット)

米ワシントンD.C.在住の女性が2020年に引き取った犬。メキシコで違法な闘犬の“ベイトドッグ”として利用されていたところを救出された。顔が変形していたが、女性のもとで第2の人生を歩んでいた(画像は『Haddie the Dog 2022年2月16日付Instagram「Back in pirate mode」』のスクリーンショット)

米カリフォルニア州のシェルターが2019年12月に殺処分を予定していた犬。しかし直前にある団体が救出し、新しい飼い主との出会いもあり、愛情を受けて犬はようやく心を開いていた(画像は『Corks the Philosopher 2020年6月10日付Instagram「Damn butterfly was too fast!」』のスクリーンショット)

今年3月、英グレーター・マンチェスターで保護された捨て犬。被毛が固まり瀕死の状態だったが、新しい飼い主に引き取られて幸せに過ごしている(画像は『Daily Express 2023年8月14日付「Blind and deaf dog that was left abandoned looked like a ‘pile of rags’ before rescue」(Image: RSPCA/SWNS)』のスクリーンショット)

中東レバノンで虐待されていたところを保護された犬。イギリス在住の犬の調教師がこの犬を引き取り、今ではセラピー犬として人々に愛を届けているという(画像は『Maggie the Wonder Dog 2021年8月24日付Instagram「A blonde babe on the beach」』のスクリーンショット)

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