前回は背中を押されてジャンプしていたが、今回は彼女が自らリードして大空に飛び込んだという。
だがそれから数日後、ドロシーさんは帰らぬ人となった。
親友のジョーさんによると、10月8日の夜、就寝したドロシーさんはその間に静かに息を引き取ったようで、翌朝に彼女が暮らす介護施設「ブルックデール・レイク・ビュー(Brookdale Lake View)」のスタッフによって発見された時には、既に永遠の眠りに就いていたという。
12月に105歳の誕生日を迎える予定だったドロシーさんは生前、次の目標についてこのように語っていた。
「スカイダイビングはとても楽しく、これ以上ないくらいの素晴らしい経験でした。年齢は単なる数字に過ぎません。なので、まだ一度も乗ったことがない熱気球に乗ってみたいと思っているんです。」
スカイダイビングの催行会社である「Skydive Chicago」はドロシーさんの訃報に際し、10月10日、米国パラシュート協会との共同声明で次のように述べている。
「ドロシーさんのご逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます。彼女の長い人生において、スカイダイビングがエキサイティングな経験となったことを嬉しく思うと同時に、世界記録達成に貢献できたことを光栄に思います。」
なお、同社はドロシーさんを「史上最高齢のスカイダイバー」としてギネス世界記録に申請する予定だったが、今後は死後認定に切り替えて手続きを進めるそうだ。
今回の記録が正式に認定されると、2022年5月に103歳でスカイダイビングを行ったスウェーデン在住のリネア・インゲゲールド・ラーションさん(Linnéa Ingegärd Larsson)の記録を塗り替えることになる。
画像は『New York Post 2023年10月2日付「104-year-old skydiver makes record-setting jump」(AP)(Brian Cassella/Chicago Tribune via AP)』『WPEC CBS 12 2022年5月3日付「WATCH: Local lady celebrates turning 100 by skydiving」(WPEC)』『Prefeitura de Tibagi 2023年6月20日付Instagram「Festa de 123 anos da Dona Júlia reuniu diversas pessoas em Tibagi」』『Captain Sir Tom Moore 2020年12月31日付Instagram「‘If I’ve learned one thing from this year it’s that it is never too late to start something new and make a difference, especially if it brings light and life to people around the world’」』『BBC News 2017年9月17日付「Woman from Worcestershire celebrates 111th birthday」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)