軍楽隊が英仏の国歌を演奏した。そしてチャールズ国王はマクロン大統領にエスコートされ、整列した兵士達を視察した。

そして、チャールズ国王とマクロン大統領は凱旋門の下にある無名戦士を偲ぶ記念碑の前へ行くと、しばらくの間黙とうを捧げた。国王と大統領が花輪を捧げると、両国の空軍が青、白、赤の煙を出して凱旋門の上空を飛行した。その後、国王は記念碑の追悼の炎に点火した。

戦いに勝利した記念として建てられた凱旋門では、祖国に命を捧げた兵士達のために、毎日午後6時半から点火と献花の儀式が行われている。

この後、チャールズ国王夫妻とマクロン大統領夫妻は大統領官邸であるエリゼ宮殿へ移動した。宮殿では歓迎式典が行われた後、国王と大統領が会談を行った。1時間後に2人が宮殿を出ると、歩いて駐仏英国大使公邸に向かった。途中で国王は立ち止まり、沿道に集まった群衆と交流する場面も見られた。

夕刻には、ベルサイユ宮殿でチャールズ国王夫妻を歓迎するステート・バンケット（国賓を迎える晩餐会）が開催された。宮殿前にはレッドカーペットが敷かれ、歌手ミック・ジャガーや俳優ヒュー・グラントらも出席していた。

チャールズ国王夫妻がフランスに到着する前、マクロン大統領は公式SNSで、過去34回にわたりチャールズ皇太子（当時）としてフランスを公式訪問した時の映像を集めたモンタージュ動画を公開した。映像には、皇太子がフランス語でスピーチした時の音声が流されている。

そして投稿には「あなたは皇太子として訪れ、国王として戻ってきます。国王陛下、ようこそ！」とメッセージを記していた。

You visited as a Prince, you return as a King. Your Majesty, welcome. pic.twitter.com/HcDXHcylRl

— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) September 20, 2023

画像は『The Royal Family　2023年9月20日付Instagram「Thank you for the warm welcome to Paris, President ＠EmmanuelMacron and Madame Macron.」「An incredible welcome at the Arc de Triomphe to formally kick-off ＃RoyalVisitFrance!」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　寺前郁美）