この夏、久しぶりに海に行ったという人もいるだろう。浜辺にはときに人生を一変させてしまうようなお宝が落ちていることがあるようだ。そんな驚きの話題をいくつかお届けする。
ビーチには貝殻や海藻、さらには漂流物など実にさまざまな物が落ちている。過去にはエイリアンの手に見えたり、まさかの人魚の死骸に見える物体が人々をざわつかせたこともあったが、今回は同じビーチで発見された物でありながら、とんでもなく価値があるお宝の話題だ。
まずは2020年9月、イギリスでマーティン・グリーンさん(Martyn Green)がノース・ウェールズのカナーヴォン近くの浜辺を散歩している最中に発見したお宝から。それは流木を貝のような生き物がびっしりと覆い尽くし、それぞれの貝は半透明の長い触手を伸ばして流木に張り付いていた。貝の中からタコの足のように分かれた口を開いている個体もおり、まるでエイリアンのようだったという。
これを「この世の物ではないような物体」と表現したマーティンさんは「こんな物は今まで見たこともなかったから驚いたよ」と明かしているが、この価値を知ってさらに仰天することに。これは“グースネックバーナクル(Gooseneck Barnacles)”というフジツボの一種で、この貝は粘液性で塩気のある独特な食感を持つレアな食材だったのだ。ちなみにポルトガルやスペインでは「ペルセベス」と呼ばれているそうだ。マーティンさんは当時「グーグルによると、この貝は1匹あたり25ポンド(約3400円)になることが分かりました。発見した流木には恐らく2000匹ほど張り付いていたので、合計で5万ポンド(約680万円)にもなるでしょう」と話していた。
このグースネックバーナクルは、