急性リンパ性白血病と診断され、余命幾ばくもない少女(10)が先月11日、「大好きな彼と結婚式を挙げたい」という夢を叶えた後に亡くなった。美しくも悲しいストーリーを英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えた。
米ノースカロライナ州ストークス郡ウォルナット・コーブで暮らすエマ・エドワーズちゃん(Emma Edwards)は昨年4月、小児に多く発生する血液のがんである「急性リンパ性白血病(ALL)」と診断された。
それまで病気一つしたことがなかったエマちゃんだが、転倒し病院で検査を受けたことで足の骨にがんが見つかったそうで、5児の母アリーナさん(Alina、39)と父アーロンさん(Aaron、41)は当時、医師にこう言われたという。
「ALLは小児に多く見られるがんで、多くの子供たちは2、3年の治療で病気に打ち勝っています。エマちゃんが治癒できる確率は高いでしょう。」
ところが今年6月、娘の完治を信じて寄り添ってきた両親は、医師から「エマちゃんの余命は数日」と告げられた。
アリーナさんは当時のことをこう振り返る。
「あの頃はちょうど、新しい治療法を試そうとしていた時でした。それなのに、あの子の余命が数日から1週間と聞かされたのです。数週間も生きられないと知り、おなかを一発殴られたような衝撃を受けました。私たちは『もうこれ以上、何もできることはない』と言われるなんて、思ってもいなかったのです。」
しかしこの告知をきっかけに、両親は「娘の最後の望みを叶えてあげたい」と行動を起こした。
実はエマちゃんには、大好きなダニエル・マーシャル・クリストファー・“DJ”・ウィリアムズ・ジュニア君(Daniel Marshall Christopher “DJ” Williams, Jr.、以下DJ君、10)という彼がいて、学校の昼食の時間に結婚式を挙げようとしたことがあったという。もう2年も前のことだが、両親は当時実現できなかった娘の夢を叶えるため、