おそらくは飼い犬が柵のゲートのところで遊んでいる時に留め金が外れてしまい、「そこから出ていっただろう」とギルさんは考えている。
ブランチャード市職員のダイアナ・ダニエルズさん(Diana Daniels)によると、ワラビーはカンガルーに似ているが小型で、攻撃性はほとんどないが、追い詰められるとキックすることもあるという。ギルさんも、ルーは内気だが「少し気難しいところがある」と語った。さらに、まだルーを飼い慣らす途中だったため「見つけても捕まえるのは難しいと思う」と話していた。
「捕まえるのは難しいけど、きっと捕まえられる」と、ギルさんは強い信念をもって有力な目撃情報を募った。1匹で人里離れた場所にいると、州内をうろつく野生のコヨーテの群れに襲われる可能性もあり、一刻も早い発見と捕獲を目指した。
しかし現地時間8日午後3時ごろ、「ブランチャード市動物保護里親センター(City of Blanchard Animal Welfare and Adoption Center)」から残念な発表があった。
「行方不明だったワラビーのルーは、不運にも車にはねられて死亡しました。飼い主に哀悼の意を表します。」
懸命な捜索活動にもかかわらず、ルーはギルさんの家から3キロも離れていない、町はずれの小川「ウォルナット・クリーク(Walnut Creek)」に架かる橋のところで車にはねられてしまった。逃走から3日で幼いワラビーは天へ召されてしまい、変わり果てた姿でギルさんのもとに帰っていった。
柵を飛び出してからの数日間、ルーが怖い思いや心細い思いをすることなく、自由に飛び回る解放感を楽しんでいたことを願う。
画像は『KOKH-TV 2023年7月7日付「Roo, the pet wallaby, missing since Wednesday morning in Blanchard」』『KFOR-TV 2023年7月6日付Facebook「It’s 8 o’clock, do you know where your joeys are?」』『City of Blanchard Animal Welfare and Adoption Center 2023年7月8日付Facebook「The owner sent these to me, my heart has been heavy today and I never even met Roo but I know he was loved by his owner.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)