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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】危機に瀕する野生動物を助けた男性、規則違反でまさかの解雇に賛否両論の声(カナダ)<動画あり>

ヘラジカの子の危機を目の当たりにして自分の手で助けることを決断したマークさんは「この子は成長して、いずれたくさんの子どもを持つでしょう、その子どもたちも新しい命を宿します。今回は1頭のヘラジカの子を助けただけではなく、たくさんの命を救ったのです。私はそう信じています」と正しい判断であったと主張している。

なお、米アラスカ州漁業狩猟局(The Alaska Department of Fish and Game)によると、アラスカ州やカナダ北部では、多いときは4割ものヘラジカの子がアメリカクロクマに捕食されているという。

マークさんがヘラジカの子を救ったエピソードは、本来であれば心温まるイイ話として締めくくられるはずだったが、AFDがこの件に良い顔をしなかった。残念なことにマークさんは解雇されてしまったのだ。

AFDのデール・レイマー社長(Dale Reimer)は「マークさんは自然保護サービスへ連絡して対応してもらうことをせず、個人の判断で会社の車に無傷のヘラジカの子を乗せ、何時間も移動させました。これは従業員や他の道路利用者を危険に晒しただけでなく、ヘラジカに危険や苦痛を与える可能性もあります」と、マークさんの解雇についてコメントを公表した。

マークさんは過去に野生動物を扱った経験があり、コンサルタントとして複数の会社で独自の野生動物規約を作成する手伝いをしてきた。「道路や自然環境など、いかなる場所からでも野生動物を連れ去ることは法律に違反します。野生動物を所有したり、移動させることも法律違反となるのです」と明かすマークさんは、今回の自身が取った行動が法律違反になることは承知しており、「罰金も受け入れる」と述べている。しかし、まさか仕事を失うほどのこととは思いもしなかったであろう。

マークさんの行動が報道されると、「素晴らしい。彼は命を救ったんだ」「この状況であれば、彼は正しい行動を取ったと思う」「正しいことをしたのだから、罰せられるべきではないよ」「こんなことで仕事を失うなんて馬鹿げている」といった声が届く一方で、一部の人からは「お腹を空かせたクマも可哀そうだよね」「自然の成り行きに任せるべき」というコメントも寄せられている。

画像は『CBC.ca 2023年7月17日付「B.C. man fired from job after saving moose calf on the highway」(Submitted by Mark Skage)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

マークさんは運転中、クマに襲われそうになっているヘラジカの子どもを見つけた。近くに母親がいる様子はなく、ヘラジカの子を救うために個人の判断で車に乗せて保護した(画像は『CBC.ca 2023年7月17日付「B.C. man fired from job after saving moose calf on the highway」(Submitted by Mark Skage)』のスクリーンショット)

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