インドネシアのバリ島で犬の保護活動を続けている団体が、皮膚に問題を抱えたハイエナのような姿をした野良犬を保護した。この犬は新しい家族が見つかり、今では見違えるほど被毛がフサフサになったという。動物専門ネットメディア『The Dodo』などが伝えている。
インドネシアのバリ島にある動物保護団体「Mission Paws’ible」で、2020年の夏頃にある犬が保護された。皮膚に問題を抱えていたこの犬は、“ヒラリー(Hilary)”と名付けられた。『The Dodo』は、ヒラリーが新しい家族を見つけて幸せになるまでのストーリーを今年の5月26日に紹介し、注目を集めている。
同動物保護団体の創設者であるプルー・バーバーさん(Prue Barber)は当時、車で裏通りを走行していた時にヒラリーを見つけたという。ヒラリーは皮膚に問題を抱えており、頭と背中にだけ被毛が生えていてハイエナのように見えたそうだ。プルーさんは周囲の人々にヒラリーについて尋ねたが、飼い主を知る人は誰もおらず、飼い主がいないと判断して保護することにした。
やせ細ったヒラリーはほとんど被毛がない状態だったが、その健康状態についてプルーさんは「これまでに保護した500匹以上の野良犬と比べるとかなり良い方だった」と話している。その後、プルーさんはヒラリーの被毛の成長を促すため特別なシャンプーで洗い、毎日のようにヒーリングオイルで体をマッサージしてあげたそうだ。
そして2か月が経った頃、ヒラリーの被毛が徐々に生え、回復の兆しが見えてきたことから、