撮影当時の苦労をこのように振り返った。
「今まで経験したことのないような感情を追い求め、さらにプロデューサーとして、映画撮影につきものである日常的な問題に対処していた。それで余計なプレッシャーがかかったんだ。僕はハードワークに慣れているし、努力すれば良い結果が出ると考えてきた。だけどこのドラマが僕を追い詰めてしまったんだ。」
その結果、トムは仕事からしばらく離れる決断をしたそうだ。
「休みが必要な時期があって、こっそりとメキシコに行っていた。1週間ビーチで過ごして、のんびりしていたよ。現在、1年間休業しているのは、このドラマがいかに困難だったかということなんだ。」
休暇中には家族や友人に会ったり、ゴルフを楽しみ、植物を育てるなど趣味を満喫しているそうで、トムは「キングストン出身の普通の男として、のんびりしたいと思っている」と明かした。
トムは今年3月、実家があるロンドンで家族と一緒にいるところがキャッチされていた。それらは両親や恋人のゼンデイヤと一緒に愛犬を連れて散歩したり、ゼンデイヤとスーパーで大量の買い出しをするプライベートな姿だった。
トムは27歳の誕生日を迎えた今月1日に自身のInstagramを更新し、休暇先のビーチで過ごす写真を披露していた。
今回のインタビューで、トムはダニー・サリバンという難しい役柄を演じる決意をしたことについて、こう話している。
「僕はこのキャラクターを演じるというアイデアに、ただ恐怖を感じた。だけどそれは僕にとって本当に良いことだったんだ。だから素直に『イエス』と返事をしたよ。」
本作の製作総指揮を担当したのは、映画『ビューティフル・マインド』(2001年米公開)でアカデミー賞脚色賞とゴールデン・グローブ賞脚本賞を受賞したアキヴァ・ゴールズマンだ。
トムはアキヴァと打ち合わせをしながら、ダニーというキャラクターを理解したことをこのように打ち明けた。
「僕は、彼に命を吹き込むというチャレンジにただただ興奮した。このようなストーリーを語ることの責任を理解するとともに、アキヴァからのメッセージを聞き、彼が何を試み、何を達したかったのかを聞いた。そうするうちに、彼と本当に足並みが揃ったように感じたんだ。」
「トラウマによって引き起こされる精神的な問題について、今こそ伝えるべきと思った。それがいかにクレイジーなことであるか、心がいかにパワフルなものなのかを、人々に伝えること。それは良い方向にも悪い方向にも働くことがあるとね。このことが僕の心に響いたんだ。」
画像は『Tom Holland 2023年4月1日付Instagram「Thank you to the Ambani family for inviting us to celebrate the opening of the @nmacc.india .」、2023年4月3日付Instagram「THE CROWDED ROOM @appletv – 9th of June.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)