サイモンは「今年の番組で最高に面白い出場者だ。本当に独創性がある」と絶賛した。
安村は見事準決勝に進出し、現地時間2日のステージではアフタヌーンティーを楽しむ姿やエルトン・ジョンに扮したポーズを披露。彼がパンツを指さして「ドントウォーリー! アイム・ウェアリング」と言うと、会場では「パーンツ!」の大合唱となり、ネタが終わると審査員と観客から拍手と歓声が湧き上がった。
サイモンはまたもや大爆笑し「他の出演者のことを考えると、これは『なんてことだ。頭がクラクラする』という感じだ。なぜ僕をここまで笑わせるかというと、この番組の優勝者は王室メンバーの前でパフォーマンスができるからだ」と笑いで噴き出しながらも大絶賛した。
この日、安村は最終選考の3人に選ばれたものの残念ながら敗退した。するとSNSでは、準決勝で敗退したアクトを審査員の判断で決勝戦に進出する機会を与える“ワイルドカード”を「安村に与えろ」という声が続出したのだ。
「パンツガイの機会が奪われた。ワイルドカードに選んでくれ!」
「日本のトニカクにワイルドカードを。彼は決して期待を裏切らない。」
「これはヤラセか? BGTはボイコットだ。パンツガイは勝利を奪われた!」
そして安村はワイルドカードを与えられ、4日に開催された決勝に進出した。番組の冒頭でサイモンは、安村を選んだ理由について「満場一致の決定だった。トニカクはこの場にいるべきだ。彼無しでは(ショーは)盛り上がらなかっただろう」と伝えた。
ステージに現れた安村は「アイムバック(戻ってきたよ)!」と言うと、スパイダーマンやスーパーマンなどスーパーヒーローのポーズを取って会場を大いに沸かせた。そして「ヴィラン・ネイキッド・ポーズ(悪役の裸ポーズ)」と言うと、サイモンがブザーを押すポーズを取ったのだ。サイモンは気に入らないアクトがあると、容赦無く「ブー」と鳴るブザーを押すため、観客からブーイングされることがたびたびある。
そのような皮肉にもサイモンは大爆笑し、会場はまたもやスタンディングオベーションが巻き起こった。そしてサイモンは「君はこの番組で最も面白いアクトの一人だ。本当に素晴らしかった」と称賛の言葉を贈った。
安村は惜しくも優勝を逃したが、SNSでは「最高に面白いパフォーマンスだった。サイモンに100%同意するよ!」「ワイルドカードがもらえて本当に良かった。本当に面白くて素晴らしい。私達は爆笑したわよ」「感動的なパフォーマンスだった」と視聴者からの称賛の声が続々とあがった。
決勝のステージで、安村は「クイーン」のフレディ・マーキュリーに扮したポーズを取り、ネタのフィナーレを飾った。すると翌日、「クイーン」の公式Twitterが当日の動画を共有し「日本で最も愛される芸人の一人@tonikakuwearingが昨日、@BGTの決勝戦に出場し、クイーンの『Don’t Stop Me Now』に合わせてパフォーマンスをしました」と綴っていた。
画像2~5枚目は『BGT 2023年4月26日付Twitter「It’s impossible not to laugh at this audition!」、2023年6月2日付Twitter「Fancy a cuppa?」、2023年6月4日付Twitter「Grab your best pants, it’s time for everyone’s favourite superhero…」』『Queen 2023年6月5日付Twitter「One of Japan’s most beloved comedians @tonikakuwearing competed in the finals of @BGT yesterday」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)