その理由について「7歳男児、42歳女性、20代のフランス人観光客を襲ったため」と明かしている。
同州環境科学局(Department of Environment and Science、以下DES)によると、フランス人観光客が襲われたのは今年4月か5月だったそうで、このたび公開された当時の動画では、3頭のディンゴが多くの人で賑わうビーチを我が物顔でうろつく様子が映し出されていた。
事故を起こしたのはその中の1頭で、ビーチでうつ伏せになって日光浴を楽しむ女性のそばまで行くと軽く臀部を噛んだ。驚いた女性が立ち上がって逃げようとすると、再度ガブリと噛みつき、女性は悲鳴をあげていた。
ディンゴによる事故が多発していることを受け、QPWSのレンジャーであるダニエル・マンスフィールドさん(Danielle Mansfield)は「ディンゴが人間を恐れなくなっている」と指摘し、次のように述べた。
「ディンゴは人間に重傷を負わせることが可能で、これまでにも多くの大人や子供が被害に遭っています。たとえディンゴの姿が見えなくても、大人たちは常に子供たちを監視しておく必要があるのです。」
「またディンゴの中には、叫び声をあげたり棒などで威嚇しても逃げない図々しい個体もいます。人々はディンゴが野生動物であるということを理解し、ディンゴに餌を与えたり、関わりを持つことは即刻止めるべきです。」
DESによると、ディンゴによる事故は2022年に5件だったが、今年はすでに12件発生しているという。観光客が捨てていく食べ物や、キャンプ場での残飯なども問題を大きくしており、レンジャーたちは島内のパトロールを強化し、観光客らにディンゴから身を守る情報を周知する活動を行っているそうだ。
画像は『The Sun 2023年6月22日付「DINGO HORROR Moment wild dingo bites a sunbather’s bottom on holiday beach weeks before boy, 10, mauled and dragged into the sea」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)