コースの途中で合流することができた。ロッキーは暖かいフリース生地のバッグに入れられ、担架に乗せられてしっかりと固定された。救助当時の写真には、救助隊員らが担架を持ち、歩いて下山する様子が写っている。飼い主とロッキーがそれまでどれぐらい歩いたかは明らかにされていないが、岩の多い山道を歩いた結果、ロッキーは足に切り傷を負ったようだ。下山中、ロッキーは担架の上で大人しくしていたそうで、救助隊員らが穏やかな様子で微笑みかける光景も写っていた。
「体重33キロと非常に大きな犬でしたが、比較的軽い負傷者を運ぶことができたのは嬉しかったですよ」と同救助隊はコメントしており、救助には4時間18分かかったが、人間の負傷者の救助と比べると、隊員らの負担は軽かったようだ。
今回のニュースには、人々から「犬は運んでもらえて嬉しそうだね」「素晴らしい救助だ」「犬が無事でよかったよ」と安堵の声や救助隊に称賛の声が届いた。しかし一方で、「飼い主は山登りに犬を連れて行くべきではなかったよ」「険しい道を長距離歩く時には、犬の足を保護する靴を履かせるべき」「なんて無責任な飼い主だ」と飼い主を批判する声も集まった。
スカーフェル・パイクは、しっかりとしつけされた犬であれば一緒に登山をすることを歓迎しているが、岩場を含む長時間の登山となるため、慣れていない場合はより低い山で慣れてから挑戦することを勧めている。
ちなみに2019年10月には米ユタ州で、体重86キロの大型犬がハイキング中に歩くことができなくなり、救助隊の担架で下山していた。
画像は『Keswick Mountain Rescue Team 2023年5月14日付Facebook「Incident 42 Location: Grains Gill」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)