彼女に生涯にわたる住居を提供したようだ。
王室に近い情報筋によると、アンジェラ氏の引っ越し先は英ヨークシャー州のギーズリー近郊にある物件だという。国王が購入したとみられており、同氏の他界後には王室に返還されることになる。ギーズリーは、アンジェラ氏が引っ越し先だと述べたピークディストリクトから車で1時間ほどの場所にある。
同メディアは、アンジェラ氏が4月29日早朝にウィンザーの自宅を出る姿を掲載していた。サングラスをかけたまま車に乗り、硬い表情で運転する様子が捉えられている。
ある関係者は同メディアの取材に応じ「アンジェラは誰にでも好かれるタイプではありません。それでも国王は、彼女がホームレスになるのを見たくはなかったのです。私が思うに、国王はただ単に彼女の隣人にはなりたくなかったのでしょう」と明かした。
また別の王室関係者は「国王が冷酷だという話は、全て的外れなものです。陛下はどんな人であれ、住む場所を失わせたくなかった。特にそれが忠誠心の強い人であれば尚更です」と説明している。
アンジェラ氏がエリザベス女王と出会ったのは1992年で、駐ドイツ英国大使クリストファー・マラビー卿の家政婦として働いていた頃だった。女王と対面した数か月後に電話があり、パーソナルドレッサーとしての仕事依頼を受けたのが始まりだった。
それ以来何十年にもわたり、女王の専属ドレッサーとして特徴的な衣装のデザインと制作、調達、スタイリングなど多くの役割を担ってきた。女王から大変慕われ、王室での役割についての本を出版する許可も与えられた。
その一方、気性が激しいことから“AK-47(旧ソ連軍の自動小銃)”の別名で呼ばれ、王室上級メンバーや王室職員と対立することもしばしばあった。
ヘンリー王子は、婚約者メーガン・マークル(当時)がロイヤルウェディングで着用する予定のティアラをめぐって、アンジェラ氏に怒鳴りつけたというエピソードは有名だ。当時、アンジェラ氏は急な仕事があったため、バッキンガム宮殿にティアラを届けることができなかった。すると王子は「メーガンの欲しいものは、すべて手に入れるんだ!」と激怒したという。
画像は『Clarence House 2022年6月30日付Instagram「On his second day in Holyrood」』『The Royal Family 2023年4月21日付Instagram「Today we remember the incredible life and legacy of Her Majesty Queen Elizabeth II」』『Agenthighheels 2019年1月29日付Instagram「2019 is going to be quite a year!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)