先月28日、イギリスで散歩中の犬が家畜の脱走や侵入を防ぐため地面に設置された鉄柵「キャトルグリッド」に挟まって命を落とす事故が発生した。この地域では今後、さらに多くのキャトルグリッドを設置する予定があるそうで、飼い主の女性は州議会に対して「さらに多くの動物が傷ついたり、命を落としてしまう可能性がある」と述べ、計画を見直すべきだと主張した。イギリスの公共放送『BBC』などが伝えた。
英ウェールズのスランボイストで暮らすジョー・ウォーターズさん(Jo Waters)は4月28日、愛犬の“エヴァ(Eva、7)”と“ジミー(Jimmy)”を連れてウスク川沿いの牧草地「キャッスル・メドウズ(Castle Meadows)」へ散歩に出かけた。
そして現地時間の夕方6時頃、ジョーさんが立ち話をしていたところ、突然エヴァが走り出してキャトルグリッドに挟まってしまった。
ジョーさんは当時の状況について、こう振り返った。
「あの日のことはあまり記憶にありませんが、私は走って逃げたエヴァを捕まえようとして追いかけたことは覚えています。キャトルグリッドに挟まったエヴァは口から出血し、頭が横向きになっていて…。すぐにニューポートの動物救急病院に運ばれましたが、獣医から首を骨折していると告げられた後、息が途絶えてしまいました。そしてエヴァだけでなく、ジミーも腹部に擦り傷を負っていたのです。」
このキャトルグリッドは、ウェールズ南東部に位置するモンマスシャー州議会の計画の一環として、散歩やサイクリングのルートを改善するために事故発生の3日前に設置されたものだった。
同地域では今後さらに多くのキャトルグリッドが設置される予定であり、