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ブラジルの研修医が先月中旬、有鉤条虫(サナダムシの一種)という寄生虫の幼虫が人に寄生する「嚢虫症(Cysticercosis)」の感染患者の胸部のレントゲン写真をTwitterに投稿し、大きな反響を呼んでいる。ブラジルのニュースメディア『O GLOBO』などが伝えた。
ブラジル、サンパウロ州ボトゥカトゥの公立病院「Hospital Das Clínicas Botucatu」の研修医、ヴィトー・ボリン・デ・ソウザ氏(Vitor Borin de Souza)が先月16日、Twitterに投稿した1枚のレントゲン写真に注目が集まっている。
写真は「嚢虫症」に感染した患者のもので、慢性的な咳が2か月続いたため、レントゲン撮影を行ったところ、胸郭や腕全体に卵のような形をした無数の白い点が浮かび上がった。
嚢虫症は、有鉤条虫の虫卵で汚染された食品や水を摂取することにより感染し、消化管内で卵が孵化して幼虫となり、それが全身に広がって嚢虫へと発育する。また家族に有鉤条虫(成虫)の患者がいる場合にも、感染することがあるという。
主な症状としては、嚢虫が筋肉や皮下に寄生した場合はしこりができるだけだが、脳や目に寄生するとてんかんなどの神経症状や失明などを伴い、