ある日ボートの近くにきたクジラのクジラジラミを取ってあげた。
するとそれ以来、クジラはパコさんのボートに気づくと、クジラジラミを取ってもらうために彼の手の届くところまでやってきて水面から頭を出すようになったという。パコさんは動物専門ネットメディア『The Dodo』のインタビューに応じ、「1回取ってあげたら、彼女(クジラ)はまたやってきたんですよ。だから引き続き取ってあげることにしたんです」と語った。
またパコさんのところには、このクジラ以外にも他のクジラもやって来るようになったという。彼は「もう他のクジラにも何度か取ってあげているんですよ。それは私にとってすごく楽しい時間なんです」と嬉しそうに明かしている。
そんなパコさんは、クジラが助けを求めてくることによって間近でクジラを見ることができることに感謝しているという。クジラをこよなく愛する彼は「クジラの行動を見て、彼らには特別な気高さがあることを学びました。彼らは信じられないほど素晴らしい!」と話している。
なおこの心温まる光景の動画には、視聴者から「人間とクジラがこんな風に交流できるなんて素晴らしい。涙が出たわ」「クジラは知能が高いと言われているけど、助けを求める方法まで知っているんだね」「次回はぜひ大きなブラシを使って、背中を掻いてあげてください!」といったコメントが寄せられている。
『The Dodo』によると、世界中のほとんどの場所で野生のクジラに触れることは禁止されているが、バハ・カリフォルニア沿岸の一部の水域では、パコさんのようにクジラの方から接近して交流を求めるような行動を取ってきた場合は、触れても問題はないとされている。
画像は『Paco Jimenez Franco 2022年7月16日付Instagram』『Jerome Evangelio 2023年3月18日付Facebook「The trust between the grey whales and boat captains at the calving lagoon of Ojo de Liebre in Guerre…」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)