イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-ikumi

【イタすぎるセレブ達】カミラ王妃、ドイツ訪問最終日はヴィクトリア女王がウェディングドレスにつけたブローチを着用 

ドイツ第2の都市ハンブルグのダムトール駅に到着。その後、キンダートランスポート記念館に直行した。キンダートランスポートとは、英国がナチス支配下にあったユダヤ人の子供達を救済する作戦で、9か月間で1万人以上の子供達が鉄道や船によって英国に移送された。

この日カミラ王妃は、ロンドンのオートクチュール・ブランド「Anna Valentine」によるネイビーブルーのコートを纏い、左胸にはヴィクトリア女王が所有したサファイアとダイヤモンドのブローチをつけていた。このブローチは国王夫妻のドイツ訪問にとって、特別な意味を持つジュエリーでもある。

巨大なサファイアをダイヤモンドで囲んだブローチは、1840年2月10日に執り行われたロイヤル・ウェディングを前に、ドイツ出身のアルバート公が花嫁となるヴィクトリア女王に贈ったものだ。

アルバート公は1819年に、ドイツのザクセン=コーブルク=ザールフェルト公エルンストの次男として生まれた。ヴィクトリア女王の母親ヴィクトリア・オブ・サクス=コバーグ=ザールフィールドもドイツ出身で、アルバート公の叔母(父親の妹)にあたる。

ブローチを受け取ったヴィクトリア女王は自身のロイヤル・ウェディング当日、ウェディングドレスの胸元にこのブローチをつけ、アルバート公との永遠の愛を誓ったのだ。

ヴィクトリア女王は生涯を通してこのブローチを愛用し、崩御後にはアレクサンドラ王妃、メアリー王妃、エリザベス皇太后、そしてエリザベス女王によって受け継がれた。

生前のエリザベス女王もこのブローチを大変気に入っていたようで、ドイツへの公式訪問を含む多くの機会で着する姿が目撃されている。

女王は2015年6月に夫のエディンバラ公フィリップ王配とドイツを訪問した際、このブローチをつけてベルリンの空港に到着していた。

ドイツ訪問最終日、チャールズ国王とカミラ王妃は、第二次世界大戦中に英米の連合軍がハンブルクを空襲した際に破壊された教会の跡地である聖ニコライ記念館に移動し、その後には市庁舎を訪れた。この後国王はグリーン電力によるボートツアーへと向かい、王妃は地元の小学校を訪問した。

最終日のラストには、ハンブルグの埠頭にあるイベント会場「Schuppen 52」で祝賀レセプションが開催された。国王夫妻はドイツ全土から集まった若者のグループや市民団体、関係者ら1000人以上に見守られ、国賓訪問のフィナーレを飾った。

画像は『The Royal Family 2023年4月1日付Instagram「Over the past three days,」、2023年3月31日付Instagram「Hallo Hamburg!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

ハンブルグの人々から熱い歓迎を受けるカミラ王妃。胸元にはドイツ訪問にとって、特別な意味を持ち、歴代の王妃や女王に受け継がれてきたブローチが輝く(画像は『The Royal Family 2023年3月31日付Instagram「Hallo Hamburg!」』のスクリーンショット)

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