次は近くにいた子牛に駆け寄っており、これに怒った牛が角を使って犬を空中高くへ放り投げた。この様子には見守っていた人々も大きなショックを受けており、どよめきが起きていた。
その後、牛たちは小走りで犬から離れようとしたが犬は並走するように走り出し、先頭近くを走っていた子牛の姿を見つけると加速し、嫌がって逃げる子牛を執拗に追いかけ回している。周囲の成体の牛たちは子牛から必死に犬を引き離そうとするが、犬はなかなか離れようとしない。そして動画の最後には画面右側に犬の飼い主とみられる青いジャケットを着た男性が現れ、犬を持ち上げて連れ帰る姿が映っていた。
コナーさんは「見ていた人はみんなショックを受けていましたよ。飼い主の男性は大声で犬を呼び戻そうとしていましたが、犬は夢中になっていて飼い主の声が聞こえていない様子でした。飼い主は牛に攻撃されてしまうことを恐れて、近寄って犬を連れ戻すことができなかったのだと思います。最終的に犬を捕まえていましたが、牛が無事かどうかを確認することもなく逃げていきました。1頭の牛が脚を引きずるように歩いており、ケガの程度は分かりませんでしたが、とても大丈夫なようには見えませんでしたね」と話しており、この件を同園のスタッフに伝えたという。
同園で飼育されているハイランド牛は年に7回ほど地元の農芸展覧会に参加しており、展覧会の目玉である「家畜品評会」で過去には受賞歴もあるほど大切な牛だ。グラスゴー市議会の広報担当者は、「今回の件は牛と子牛に大きな苦痛を与える非常にショッキングな事件です。園内においては、どんな命令にもすぐに反応するように飼い犬をコントロールする必要があり、飼い犬をしっかり管理できないのであればリードをつけておく必要があります。私たちは今回の件を警察に通報するつもりです」と話し、毅然とした対応を取るとコメントしている。
このニュースを見た人々からは「『うちの犬は大丈夫』と思っている人は多いよね」「飼い主に責任感が無さすぎる」「家畜に近寄ったときには絶対にリードをつけないと」「犬にしつけをできないなら飼うべきではない」など飼い主への批判の声が多数寄せられている。
画像は『Conor Ashe 2023年3月22日付Facebook「A lesson to all dog walkers to keep them on a leash.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)