昨年11月6日に岐阜市で開催された「ぎふ信長まつり」の騎馬武者行列に伊藤は木村とともに同作さながら馬に跨って登場した。ひと目見ようと、岐阜市民の人数の倍以上の約96万人分の申込みがあり、大きな話題になったことも記憶に新しい。
そして濃姫を支える筆頭侍女・各務野を演じた中谷美紀は大友監督、木村、綾瀬との撮影期間を「宝物の日々でした」と表現して「我らが殿と私の愛する姫の切ないラブストーリーを是非お楽しみくださいませ」と呼びかけた。中谷は綾瀬との撮影中の仲睦まじいエピソードも披露したが「とても強い濃姫を演じた綾瀬さんは、実は私の事を本当に侍女だと思ったようで…」と語り出した。「よくお食事をご一緒して鴨川沿いを歩いていたのですが、『おねえちゃま、何か私、鴨川で帽子を落としちゃったみたいなので、今度歩いて帰るときがあったら拾っといてください!』っておっしゃるんですね」と綾瀬から依頼を受けたという。そこで中谷も「わが姫の帽子は無いかな?」と1か月くらい毎日捜しながら歩いていたが、ある日「おねえちゃま、なんかホテルの押し入れの中に入ってました」と綾瀬から意外なところから見つかったと報告を受けたそうだ。中谷は「そんな綾瀬さんのギャップが大好きでした」と役柄と素顔のギャップに触れると、会場は温かい空気に包まれた。
一方で中谷は木村の現場での熱気についても明かした。中谷は「皆さんご存じだと思うのですが、木村拓哉さんはユーモアあふれる楽しい方なんです。でも現場に参りますと…両国で相撲を観たことある方は分かると思うのですが、勝つ方って大抵アドレナリンが放出されていて物凄く殺気立っているんですね。その力士の横綱のようなアドレナリンが殿から放出されていました」と取組前の横綱にたとえて「普段は楽しい方なのですが現場に入ると怖くて誰も近寄れない。血生臭い香りが漂ってくるんです。綾瀬さんですら『殿が怖い』というくらい殺気出してました」とただならぬ木村の熱気を振り返った。
そんな木村は最後に「いち早く皆様に観て頂きたいという一心です。頭から最後まで受け取ってほしいと思います」と熱い言葉を残し、余韻冷めやらぬ中イベントはお開きとなった。
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(TechinsightJapan編集部 関原りあん)