「少しは影響力がつくかな? “サー・ブライアン”から電話だと言えば、もっと多くの人が話を聞いてくれるかも」と冗談交じりに話した。
そして「爵位をもらえるような生活をしていなかったから(勲章と称号の授与は)意外だった。それに、最近の政府を激しく批判してきたしね」と加えた。
国民的ギタリストとして知られるブライアンは2002年、故エリザベス女王の即位50周年記念「ダイヤモンド・ジュビリー」の祝賀コンサートで、バッキンガム宮殿の屋上でギターを演奏した。今年6月に開催した女王の即位70周年記念「プラチナ・ジュビリー」のコンサートのオープニングでは、宮殿前でパフォーマンスを行った。
2005年にはエリザベス女王から「大英帝国勲章(Order of the British Empire、CBE)」を授与。多くのチャリティ団体のパトロンを務め、「英国王立動物虐待防止協会 (The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals,、RSPCA)」の副会長にも就任している。
宇宙物理学の博士号も保持しており、2010年には野生動物を保護する慈善団体「セイヴ・ミー・トラスト(Save Me Trust)」をアン・ブルマー氏と共同設立。アナグマ駆除やキツネ狩りの反対運動も行ってきた。
今回のインタビューでブライアンは、動物保護の重要性についてこのように解説している。
「僕は長い間、人々が『人類が地球上で唯一重要な生物である』という誤った考えを抱いていると感じていた。しかし、宇宙からの訪問者がそのように考えるとは思えない。僕は、すべての動植物が、まともな生き方と死を迎える権利があると思ってる。それが僕の原点のようなものだ。」
同日、ブライアンは自身のInstagramで動画を公開し、祝福メッセージを送ってくれたファンに向けて感謝を述べた。コメント欄は、フォロワーからの「おめでとう!」の言葉で溢れ返っている。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)