文句を言われると中尾は「これが私のトレードマークですから」と主張していた。ところが歌がヒットすると上層部は手のひらを返したように「その頭、トレードマークだからこれで行くぞ!」と言い出したため、中尾は「ムッとしてその足で美容院に行ってバサッとショートに切った」と振り返った。自らの態度に「可愛くないでしょう?」と聞く中尾に、近藤は「さすがミエさんらしいエピソード」と感心したが、そこからずっとショートヘアのためこれは貴重な写真となってしまったという。
当時の芸能界は「大人の世界だったので、子供っぽく見られるのがイヤだった」と話す中尾が「“アイドル”なんて言葉はなかったから。“アイドル”なんて枠がなかった」と口にすると、近藤は「どんだけ昔!?」と驚愕。中尾が「考えてみたら60年前よ」と笑いながら返すと「すごいなあ。なるほど、アイドルが生まれる前…」と唸っていた。その近藤はフジテレビ入社後5、6年の頃の写真を披露したが、中尾は「あなたカラーで、私、白黒なのね…」と時代の差に自ら突っ込んでいた。
また発表会では、一般女性のグレイヘアに関する悩みに回答した中尾と近藤。「グレイヘアに挑戦したいけど似合うか心配」との悩みに中尾は「似合うか心配って、だってそれが自分なのよ。白髪が出てきた…それがあなたなのよ。似合うに決まってるんです。白髪になったということはそれ相当に肌の色も変わってきてるし、実はいろんなバランスがそれで取れているはずなんです。それをちゃんと受け入れて、それなりの手入れやおしゃれをすればいいので、似合わないわけがない。自分が見慣れていないだけ」と力説。近藤も「そろそろ誰かと自分を比較して悩むことをやめていいかもしれません。皆さんが自分が幸せになるためのことを考えたら一歩踏み出せるかもしれません」とメッセージを送った。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)