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writer : h-r

【海外発!Breaking News】「最もふくよかなクマ」コンテストで不正が発覚する(米)

ファット・ベア・ウィークは人気コンテンツの1つとなっている。冬眠する前のヒグマが集まってくるブルックス川でのサケの捕獲シーンや、川辺でくつろぐ子グマなどの様子を見ることが可能で、また同サイトには出場したヒグマたちのプロフィールや冬眠前後の写真など詳細な情報が記載されている。

1週間にわたって行われるファット・ベア・ウィークでは、世界中の視聴者が川の周囲に設置されたライブカメラを通してクマを観察する。視聴者は、5か月間の冬眠を経て飢餓状態になったクマたちが「大量の脂肪」を蓄えていく様子を観察するのだ。ちなみにクマが捕食するベニザケは一日に45キロに及ぶという。視聴者はその後、オンライン投票で自分のお気に入りのクマに投票することができる。

今回のファット・ベア・ウィークの開催にあたり、Twitterでは「“747”おめでとう!」、「クマたちの様子を見ることができたことに感謝」、「“747”はとても大きい」といったコメントがあがっている。

冬眠前のビフォーアフター(画像は『Katmai National Park 2022年10月11日付Twitter「Clash of the Titans!」(ALT)』のスクリーンショット)

2014年から開催されてきた「ファット・ベア・ウィーク」は、カトマイ国立公園のヒグマの回復力や適応力、強さを称えるためのイベントである。しかし今回のコンテストでは、大会開始以来初の不正行為が起こってしまった。“747”の準決勝戦で9,000票以上のスパム票が発見されたのである。この大量の偽の投票は、ウェブサイトの投票用ウィジェットを『Explore.org』のウェブサイトチームが調査し発覚したそうだ。

『Explore.org』に所属するキャンディス・ラッシュさん(Candice Rusch)は「“747”の準決勝の相手である“435ホリー”が、わずか数時間で6,000票差から大逆転したため不審に思った」と『CNN』に語っている。幸いにも不正はすぐに発覚し、偽の票は破棄された。そして“747”が対戦相手の“435ホリー”に勝ち、決勝戦にて宿敵のクマ“901”から勝利を勝ち取ることができたのであった。ちなみに投票改ざんの責任を誰が負うことになるのかは、現時点では不明だという。

画像は『Katmai National Park 2022年10月12日付Twitter「The votes are in- you’ve decided to upgrade to fish class & fly w/ 747!」(ALT)、2022年10月11日付Twitter「Clash of the Titans!」(ALT)、2022年10月19日付Twitter「How many bears are too many on the lip?」(ALT)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

川に集まるクマ(画像は『Katmai National Park 2022年10月19日付Twitter「How many bears are too many on the lip?」(ALT)』のスクリーンショット)

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