筋肉質なオス同士の戦いは激しく、攻撃する時は鋭い爪がついた前足を使って相手と組みあったり、パワフルな後ろ足を使って蹴りを入れるなど凶暴化する。
「オーストラリア爬虫類公園(Australian Reptile Park)」のライフサイエンス・マネージャー、ヘイリー・シュートさん(Hayley Shute)は「男性を襲撃したのはオスだろう」と推測、「オスのカンガルーの習性、体格、強さを考えれば、男性が野生動物であるカンガルーを“ペット”として飼い、その結果襲われて死亡したことに驚きはない」と明かすとこのように述べた。
「オーストラリアのアイコンにもなっているカンガルーの写真は、メスのお腹の袋から赤ちゃんが顔を出した可愛らしいものですが、オスは全く違います。野生動物には敬意を払い、特にオスのカンガルーの危険性についてしっかり認識してもらいたいと思います。」
ちなみにオーストラリアでのカンガルーの襲撃による死亡事故は1936年以来、86年ぶりだという。今回死亡した男性の死因は明らかにされていないが、当時亡くなったのはニューサウスウェールズ州のウィリアム・クルックシャンクさん(William Cruickshank、38)で、カンガルーに襲われた2頭の飼い犬を助けようとして顎を骨折、頭部の怪我が致命傷となったという。
画像は『9News 2022年9月13日付「Kangaroo kills man on Western Australian property」(9News)』『news.com.au 2022年9月13日付「Man, 77, killed by wild pet kangaroo in rural Western Australia」(Picture: Lea Scaddan / Comedy Wildlife Photography Awards 2021)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)