「子供に恵まれた喜びはもちろんあるのですが」と複雑な胸の内を明かした。
トークショーには体操元日本代表の田中理恵さんも出席したが、田中さんは2018年に第1子を出産し、4年経った今でも髪の悩みがあるという。田中さんは「授乳し始めて、気づいたら一気に生え際から抜けていったので本当に衝撃でした」と回想したが、関西在住の女性200名を対象としたアンケートでは、髪の悩みを持つ人が8割にのぼることが判明している。ブロガーでもあるだいたは「ブログで悩みを公開したところ共感の声が集まったこともあり、自分だけの悩みじゃないのだと思いました」と実感したそうだ。
同クリニックでは5月に産後抜け毛外来を設立したが、40件を超える問い合わせがあったとのこと。だいたは「オンライン診療があるというのはすごく助かりますね。自分の産後の抜け毛のために子どもを父母とかに預けるというのはやっぱり言いづらく…。そんなときに、子どものことも見ながらオンライン診療などで自分のケアをできるという精神衛生上良いですね」とコメント。まただいたは抗がん剤治療でウィッグを使用していた間は「仕事を完全に休んでいました」というが、「今は乳がんの方も増えている中で、働きながら(抜け毛)治療ができるというのは夢があると思いますし、社会復帰も早くなると思います」と述べて、「私が経験した乳がんでは、胸を失い髪の毛も失ったことで、女性として大事なものを失くしてしまった気持ちにもなりましたが、せめて髪の毛だけでも治せるということで、立ち直れる人も増えていくのではないかと思います」と期待を込めた。
(TechinsightJapan編集部 取材・文:関原りあん)